飼い猫が、外から帰ってくると決まって怪我をしている事があります。
猫同士の喧嘩ですね。
また、多頭飼いをしている家庭でもよく喧嘩をしていることがあります。
しっぽや首を噛まれて痛々しい姿になっていることがあります。
では、飼い猫がしっぽや後ろ足を噛まれて怪我をしたときの応急処置の方法や治療など、どのようにしたらいいのかを解説していきましょう。
1 猫が怪我をする原因
1-1 縄張り争い
飼い猫が外に出て散歩をしていた時に、野良猫が縄張りを荒らしたと感じると喧嘩を吹っかけられます。野良猫は闘争心が激しいため、縄張りを荒らされることを嫌うのです。
また野良猫の縄張りだけでなく、室内でも縄張り争いがありますね。たとえば、自分の場所確保や餌の取り合いなどで喧嘩をすることがあります。
1-2 武器は、爪と牙
猫パンチの爪で威嚇し殴り合いをしながら、しまいには牙で首元を噛みついた、後ろ足に噛みつくなど激しい喧嘩になることがあります。
1-3 猫の急所・噛まれやすいところ
急所は、おなかや後ろ足、しっぽになりますね。
特に、後ろ足に怪我をしていると、その猫は喧嘩に負けたと思っていいですね。
ほかに噛まれやすいところは耳や口元、目、顔、背中や手先ですね。
2 猫が怪我した場合の応急処置の方法
2-1 猫の興奮を鎮める
猫が怪我をしている時は、かなり興奮状態です。気分がいくらか落ち着くまで、様子をみます。できれば、猫を暴れないように洗濯ネットにいったん入れて、傷口を調べてみましょう。ただし、無理は禁物です。
2-2 ひっかき傷の場合
見た目、ひっかき傷が多い場合は、傷口をぬるま湯で洗い流します。
ぬるま湯を怖がる時は、ガーゼなどで、浸して拭いてあげるといいですね。
また、ペット用の消毒液があれば消毒してあげます。
(人間用のオキシドールや消毒用イソジンは薄めると使えるのですが、容量など難しいので注意してください)
消毒薬よりも「白色ワセリン」で十分かもしれません。
2-3 傷が深い・出血がある
傷が深い時は、傷口をとりあえず消毒しガーゼなどをあてて簡単な包帯を巻きます。出血で、止まらない場合は、タオルやガーゼなどで押さえて止血します。
すみやかに、動物病院へ連れていってください。
3 猫の怪我の治療
3-1 傷口が深くて膿んでいる
形だけのかすり傷なら、消毒液や軟膏でいいのですが、明らかに膿んでいる場合は、病院で傷口を切り開いて、膿を出します。
その後、抗生物質を打ちます。しばらくは様子を見ます。
膿んでいるところが、よくなりかけてもバイ菌が皮下まで浸透してることもあります。
獣医さんの意見を取り入れながら、治療していきます。
3-2 怪我による化膿の治療代
初診料が1200~1500円。
膿んでいるところを出して洗浄した場合は処置料として10000円~30000円くらいです。
抗生物質が150円~300円/日で、掛ける日数分の費用。
場合によっては注射をすることもあり約1000円です。
治療金額は、猫の傷具合や病院によって変わってきます。
3-3 傷口が気になる猫には、エリザベスカラー
どうしても、猫が傷口をあたる場合は、エリザベスカラーを使います。
猫が顔をあたらないようにするための円錐台形状の保護具です。
値段は、大きさにもよりますが1000円~3000円くらいです。
シアンさんが耳のあたりを怪我してしまったので、ケガのところを触らないようにエリザベスカラーをつけました。透明なカラーなので、ちょっと宇宙服のような感じですね(笑)。 pic.twitter.com/LL6yr1Prjj
— 伊藤君男 (@itokimio) July 15, 2016
まとめ
猫が怪我をしたら、傷口を確認して応急処置をしましょう。
猫は、傷口を舐めるだけです。化膿した場合、重症になることもあります。
もし尻尾が折れ曲がっていたり化膿したりしていると最悪しっぽを切断しないといけません。
猫のしっぽは重要な役割を担っていますので、猫が怪我をしたら、早めの対応をしましょう。