ふわふわした毛並みに、短いしっぽとコロンした体形が特徴的な猫「キムリック」。
その見た目はまるで羊毛フェルトで作った人形と見紛うばかりにもこもこと愛らしい姿をしています。
そんな猫「キムリック」の値段や性格と飼い方について、しっぽの特徴やマンクスとの違いについても見ていきましょう!
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— 世界のにゃんたま。@相互フォロー100% (@makoba0305) July 20, 2016
①キムリックの歴史やしっぽ特徴
☆歴史
しっぽのない猫として有名な「マンクス」の長毛種として、極稀に突然変異が起こり生まれてきた猫が「キムリック」の起源といわれています。
またキムリックは個体数が少なく、繁殖が難しい種類の猫です。
キムリック同士の交配や、マンクスとの交配により生まれる子猫の致死率が高いことや、そもそも子猫の生まれる数も少なく、しっぽがなく長毛であるマンクス「キムリック」が生まれてくる確率自体が25%程であるためです。
☆しっぽ特徴
キムリックのしっぽにはランピー、ランピーライザー、スタンピー、ロンギーの4種類の特徴があり、マンクス同様しっぽのある猫もいます。
・しっぽが全くない「ランピー」は数も少なく、繁殖が難しいといった点から一番希少な種類です。
・尾の骨が1、2節でもある種類は「ランピーライザー」と呼ばれます。
・短いしっぽをもち、折れている、もしくはねじれているといった特徴がある種類が「スタンピー」と呼ばれます。
・一般的な猫と同じ長さのしっぽをもつ種類は「ロンギー」と呼ばれます。
☆毛、目などの特徴
ふわふわとした手触りの被毛の長さはミディアムロング、被毛・目の色は複数あります。
丸々とした体や顔に、少し離れ気味の耳、短めではあるがしっかりとした手足にがっちりした体形をもちます。
短いしっぽの影響から、前足よりも後ろ足が若干長く、うさぎのように跳ねる歩き方をすることも特徴です。
②キムリックの平均体重や平均寿命
体重は雄4~6kg、雌3~5kg程で一般的な猫より少し小さめです。
平均寿命は10~13歳程で一般的な猫よりやや短めの寿命ですが、しっかり体調管理をしてあげることでもっと長生きしてくれるかもしれません。
③キムリックの性格は?
穏やか、臆病、慎重ではあるが相手に慣れてくると従順、賢いといった性格があり、しつけのしやすさがあります。
しつこく構われることは苦手で、どちらかというとそっとして置くのが良いタイプ、ただし信頼する相手にはとても愛情深く接してくる猫です。
④キムリックの値段は?
希少性があり入手はなかなか難しいです。
一番、確実性が高い入手方法はブリーダーからの直接購入と言えるでしょう。
世界的に珍しく、個体数の少ないキムリックを希望する条件で入手するためには、予約をしてから入手するまで時間がかかることや、ある程度の費用が必要となります。
費用の目安としては、20~30万円程。
⑤キムリックの飼い方は?
☆食事
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特に気を付けるべきことはあまりありませんが、肥満にならないような食事管理をしてあげるのがよいでしょう。
☆生活環境
一般的な猫と同じように、ある程度の運動ができる環境や、落ち着ける場所があるのがよいでしょう。
長い被毛をもつため、1日2回程のブラッシングを心がけるとよいでしょう。
飼い主に慣れるまでは嫌がったり、暴れたりといったブラッシングし辛い面がある可能性があります。
慣れるまでは丁寧に優しく接することを心がけましょう。
☆かかりやすい病気
猫ジステンバーなどの感染症、毛球症、尿路疾患といった一般的に猫がかかりやすいといわれる病気にも注意が必要です。
・猫ジステンバー
他の動物の糞、尿などからのウイルス感染する病気です。吐くことによる脱水症状、発熱などの症状が現れます。
・毛球症(ヘアボール)
飲み込んだ自分の毛が消化器管内にとどまってしまう病気です。
・尿路疾患
水をあまり飲まない猫にかかりやすい病気としても有名です。
⑥まとめ
可愛らしい見た目から飼いたいと思われる方も多いであろう猫「キムリック」、入手困難な珍しい猫といったことも加えて興味を惹かれるかもしれません。
ダブルコートの長い被毛がマンクスとの大きな違いです。
マンクスは神経質な一面があるのに対して、キムリックはもう少し穏やかな性格となります。
仲良くなるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、信頼を得る事ができれば、とてもよく懐き、賢く育てやすい猫であるといえるでしょう。