インコのように語りかけてくるような可愛らしい鳴き声と、ふさふさの毛並みが美しい猫「シャンティリー」、しゃべる猫として有名な「しおちゃん」のイメージがある猫です。
「フォーリン・ロングヘア」、「ティファニー」、「シャンティリー・ティファニー」、「シャンティリー/シャンティイ」、といった複数の呼び名や、「さえずる猫」の異名を持つ猫「シャンティリー」、その由来や、魅力、性格、飼い方や、値段についてご紹介します。
シャンティリー pic.twitter.com/18RkkGzyQK
— 猫の王国 (@nekonekogazou) October 19, 2015
目次
①シャンティリーの特徴や名前の由来は?
ありふれた名前、類似した名前があるといった理由から、繁殖過程の中で3度名前の変更をされた猫です。
シャンティリーの起源としては、アンゴラの品種改良の結果生まれた、チンチラロングヘア、ライラックバミューズ、ソマリ、ネーベロングの交配によって生まれたなど諸説あります。
☆それぞれの名前の由来
<フォーリン・ロングヘア>
最初の名前ですね。1967年頃、ニューヨークのブリーダー、ジェニー・ロビンソンが不動産を購入、そこで暮らしていた飼い主のいなくなったバーミーズ似の猫2匹も一緒に引き取りました。
その後、2匹の間に生まれたチョコレート色の被毛を持つ猫が「フォーリン・ロングヘア」としてACAに登録されました。
<ティファニー(Tiffany)>
ジェニー・ロビンソンから猫を譲り受けたシギュン・ランドがありふれた名前である「フォーリン・ロングヘア」を「ティファニー(Tiffany)」へ名称変更して登録し直しました。
この頃、登録頭数の少なさから一時的に絶滅の危機に瀕します。
<シャンティリー/シャンティイ>
カナダのブリーダー、トレイシー・オラースが譲り受けたティファニー似の子猫から繁殖を続け1980年頃からティファニーを増やすことに成功。
1992年にイギリスで新しい猫種「ティファニー(Tiffanie)」が誕生したため、名前の混同を避けるため「シャンティリー/シャンティイ」に変更しました。
☆小鳥のようにさえずる猫
小鳥やハトのような小さく細い声は心地よく、この可愛らしい鳴き声で喜びを表現するため「さえずる猫」との異名を持ち、一度聴いたら忘れることができない程の魅力を持っています。
②シャンティリーの体形や見た目の特徴
金色や緑がかった目、ふさふさしたセミロングの被毛、後ろ足の毛はペチコートに例えられます。
被毛はチョコレートブラウン、ブラック、シナモン、ブルー、ライラック、フォーンなどの色や、マックレル(サバ)、ティックド、スポテッドタビーなどパターンもあり、被毛が完全な色に落ち着くまで2、3年かかるといわれます。
③シャンティリーの平均体重や平均寿命は
平均体重は約2.5~5.5kgと一般的な猫のサイズです。
シャンティリーの平均寿命ははっきりとは分かりませんが、一般的な家猫の平均寿命が10~15歳、親戚筋のチンチラ15~20歳、ネーべロング15~18歳、ソマリ10~12歳となっているため、約12歳前後という所でしょうか。やや短めが想定されます。
④シャンティリーの性格
賢く、穏やか、寂しがり、じっとしているよりは適度に活動することを好む性格です。
⑤シャンティリーの値段や入手方法
珍しい猫のため販売情報がほぼなく入手が難しい猫です。
ブリーダーや、ペットショップ、里親募集で相談してみるのが良いでしょう。
一般的な価格の目安として、ミックスであれば3~15万円程、人気の猫種との掛け合わせの有無や、毛の色、販売元、購入方法によっても大きく値段は上限します。純血の場合は30万以上は覚悟してくださいね。
⑥シャンティリーの飼い方
☆食事
運動量にあった栄養バランス、食事量を心がけてあげると良いでしょう。
☆生活環境
一般的な猫と同じように、適度な運動ができ、落ち着ける空間がある環境を整えてあげましょう。
1人でお留守番は苦手です、家族や、他のペットと同居する環境があると良いかもしれません。
☆お手入れ方法
抜け毛もあまりないため、頻繁なお手入れは必要ありません。
週に一度のブラッシングや、定期的なシャンプー、耳垢を溜め易いため耳のチェックを行うのが良いでしょう。
☆かかりやすい病気
各種感染症や、下部泌尿器症候群、糖尿病や肥満、腎不全、甲状腺機能障害などの一般的にかかりやすい猫の病気に注意しましょう。
⑦まとめ
ふわふわの毛並みの割に、お手入れに手間もかからず、小さな子供や、ペットのいる家庭でも安心して飼う事ができる猫です。
また、可愛らしく優しい鳴き声は、飼い主の癒しになるでしょう。
ペルシャ猫の値段と性格や飼い方は?人気はチンチラと黒ペルシャ?