猫を1匹飼っていると「もう1匹欲しいな…」と思うことがあると思います。
2匹目を飼うことのメリット・デメリット、最初の対面のさせ方や性別・性格・1匹目との相性も踏まえて2匹目を飼う時の注意点をまとめてみました。
もう一匹と考えている方は必読してくださいね。
①猫を二匹飼うメリットとデメリット
現在先住の猫がいる状態で二匹目が欲しいとなった時、まずは二匹飼うことのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット
まずはメリットから、猫同士で遊び相手になれるので運動不足の解消や飼い主が留守の時に一匹で寂しく待たなくても良いこと、そして家の中が賑やかになります。
どちらかが病気に時にはもう片方の猫が親身に寄り添っていてくれることもあり飼い主にとっても猫にとっても心強い存在になると思います。
デメリット
デメリットとしては、トイレやエサ、ケージなどの猫の用品の買い足しやワクチン接種が二匹分になるなど猫に掛かるお金が約2倍になります。
片方の猫が感染症を患ったとき、もう片方の猫に移してしまったり、2匹を隔離しないといけなくなる時があります。
そのためのスペースや、日ごろから2匹が十分に遊べるスペースを確保しなくてはいけなくなります。
相性が悪ければ喧嘩をして相手を傷付けてしまいます。
オス猫の場合、普段マーキングをあまりしなかったのにストレスで色々な所にマーキングをしてしまうこともあります。
②二匹目を合わせる準備
いきなり自分のテリトリーに知らない猫がズカズカ入ってきたら先住猫だっていい気はしませんよね。
新しく迎え入れる猫も知らないところにポイと置かれてもビクビクと警戒してしまいます。
二匹を合わせる前の準備
まずは必ず二匹を違う部屋で一週間過ごさせましょう。
猫って鼻がとっても効くので別々の部屋にいてもお互いの気配に気づくことが出来るのです。
そしてお互いの匂いの付いた布(タオル等)を嗅がせます。
ここまでは一度も顔合わせをしません。
匂いでお互いの存在を理解してからの方が落ち着いて対面しやすいからです。
新入りの猫に飼い主の匂いを付けておくと、先住の猫が安心することもありますので使用したタオルなどですこし匂いをつけておくとよいと思います。
対面前の準備はとりあえずここまでです。
次は実際に対面させるときの方法を紹介します。
③二匹を対面させる
対面前の準備ができたらいよいよ二匹を対面させます。
先住の猫はいつものように離しておき新しく迎え入れる猫をケージに入れて対面させます。
はじめは必ずと言っていいほど毛を逆立てて威嚇し合います。これは当たり前なので心配しなくても大丈夫です。威嚇し怒ったところでお互いを離します。
新入りの猫を元の部屋に戻して二匹を落ち着かせます。
間隔をあけてからこれをまた繰り返していきます。はじめは数十秒も対面できなかったのが1分、2分…1時間とゆっくりと慣れてきます。
お互いを見ても威嚇し合わなくなったらゆっくりとケージの扉を開けてあげましょう。
二匹が何事もなく過ごしているようでしたらそのまま離しておきましょう。
この時ケージは戻さず新入りの猫の逃げ場として置いておくようにして下さいね。
④性格、性別などその他注意点
絶対にいきなり対面させるのはやめて下さい。お互いに逃げ場となる場所(ケージ等)を用意してあげて下さい。
性別の違い
性別の違いは相性に特に問題はありませんが、繁殖を考えていないのであればお互いに避妊去勢を済ませてから対面させるようにしましょう。
性格の違い
性格の違いで大体相性の良し悪しは決まりますが、たとえ相性が悪くても猫同士でちゃんと上手に距離を取り合うこともありますので、この性格だからこの子は駄目ということはありません。
たまに喧嘩をしても飼い主は干渉しすぎず本当に駄目だと判断した場合に引き離すようにしましょう。
その他注意点
・新入りの猫を抱きかかえながらの対面はやめましょう。先住の猫が嫉妬して余計に仲が悪くなってしまいます。
・なかなかケージ越しの対面時間が伸びなくても焦らず、猫のペースでゆっくりと慣らしていきましょう。
・やりすぎもいけませんが出来るだけ先住の猫を中心に飼ってあげてください。
⑤仲良くなれなかった場合
どうしても猫同士が仲良くできないケースもあります。
その場合は、お互いの縄張り(テリトリー)を1階と2階に分けたり、行き来しにくい部屋で分けて飼うなどの工夫をしてあげてください。
部屋を分けてあげるスペースがなかったりそれでも仲良くなれない場合は、新しく迎え入れる予定だった猫を諦めましょう。
そのような時のために「トライアル」という制度もあります。簡単に言えばお試し期間です。
期間内に飼えないと判断した場合は元の機関に猫を返すことができます。ペットショップでもトライアル制度があるかないか確認してみてくださいね。
迎え入れる際はこのような制度を利用して猫が路頭に迷わないようにしてあげて下さいね。
⑥まとめ
猫が二匹仲良くしている姿を想像するととても嬉しいですよね。
しかしそうなるには初めが肝心です。
飼い主も早く二匹が一緒にいる姿を見たいと思いますが焦らずゆっくり猫同士が仲良くできる環境を整えてあげて下さい。
いつも猫は飼い主のことをちゃんとみています。
飼い主はどちらか一方に構い過ぎたり、甘やかすことは絶対にしないで下さいね。
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