「なんだか最近猫の様子がおかしい」なんて思うことありませんか?
雌猫の場合は病気だけでなく、妊娠からくる体調の変化かもしれません。
猫が妊娠していることを確認する方法は?
初期の兆候や病状はどんな感じなのでしょうか。
また妊娠期間や妊娠中の交尾について解説していきます。
①猫の妊娠の確認方法や初期兆候は?
☆猫の妊娠期間はどれくらい?
一般的な妊娠期間は2か月(60~70日未満)と短く、飼い主さんが気づく頃には妊娠してから30日はすでに経過していたり、ほぼ出産間近ということもあります。
猫が床でゴロンゴロンと体を擦り付けるような行動をする、吐く・具合が悪そうにする、乳房の膨らみなど体の変化がある場合は、妊娠の可能性があります。
☆初期(~20日)
妊娠の兆候が出始めるのが交尾から約20日程度経過した頃です。
食欲が落ち、乳首の色がピンクに色づき始める、乳房が徐々に膨らみを持つといった症状が出てきます。
また、超音波検査にて卵黄嚢・心音の確認することができるようになります。
☆中期(30~55日)
30日位になると、乳房、お腹共に大きくなり、普段食べていたフードを食べないといった状態があり、妊娠に気づきやすくなる時期です。
45日前後になると、食欲、体重の増加、活動量の低下、背骨が湾曲しているように見える、体全体の肉付きが良くなるといった症状が見られます。
神経過敏になりやすい時期であり、普段よりもストレスを感じやすい、イライラしやすいといった症状が出てきます
50日位になると、レントゲンで胎児の大きさや様子を確認したり、お腹を触って胎動を感じることができるようになります。
☆出産前(60日~)
60日になると、落ち着きがなくなる(そわそわしだす・攻撃的になる・歩き回る・押入れなど布が多くて暗い落ち着いた場所に入りたがる・頻繁に毛繕いする)などの症状が見られます。
②猫が妊娠中の注意点
☆妊娠中の食事
食事回数・量を増やしてあげましょう。
妊娠中は食欲が増えますが、お腹が大きくなると共に胃が圧迫され一度に食事をとることが難しくなります。普段より多く食べることで下痢をしてしまうことので注意してあげてください。
食べ過ぎによる消化不良が起こっている可能性があり、こういった下痢の症状は流産を誘発するため、病院へ相談するのが良いでしょう。
また、妊娠中は猫専用の食事を用意し、必要なカロリーや栄養素を取れるようにしてあげることをおススメします。
必要な栄養素が足りない状態になると、子供が子宮内で亡くなってしまう可能性があります。
☆妊娠中の環境
猫の体を第一に考え、日常生活の障害を取り除く・静かに過ごせる工夫をしましょう。
普段より体が大きく重くなることによる事故防止策として、高い場所への乗り降りを減らす、狭い場所の通り抜けをできないようにする、出産間近は一人で落ち着ける空間を作る(トイレ・食事・寝床がすぐ近くにある状態を用意)などです。
☆妊娠中の交尾について
異期複妊娠といって妊娠中に、別の猫の子供を身ごもることがあります。
多頭飼い・自由に外に出られる環境など、ほかの猫とより接しやすい環境にある場合、同時に複数の子供を妊娠しやすくなります。
その都度、体に負担をかけることになるため注意が必要です。
☆出産後
出産が長引いている、出産直後の様子がおかしい、出産後いつまでも流血している様子が見られる場合などは病院への相談が必要です。
出産してから1か月後にはほぼ妊娠可能な状態になります。
③まとめ
猫の妊娠期間は約60日と人間と比べるとすごく短いです。
初期段階で妊娠の兆候に気づいてあげることも大切です。普段から食事の量や乳首の色など観察しておきましょう。
待ち望んだ子猫の成長を見るのは楽しいものですが、発情~出産サイクル、子猫の育成の点から体への負担を考えると、とても大きなものです。
子供を産み育てる大変さを考慮し、大事な飼い猫の体調管理には十分気を配っていきたいですね。