砂漠に住んでいた祖先の影響からかあまり水を飲まなくても生きていける猫、気まぐれで飲まない、喉の渇きを感じにくいことから、猫が飲まなければならない水の必要量が足りなくなってしまうことも?
猫の水分の補給不足は脱水症状や腎臓・泌尿器系の病気を引き起こします。
病気予防として、しっかり水を飲ませるにはどうしたらいいのか?水をあげる時の温度、量や、牛乳や栄養ドリンクなどその他の飲み物を与える際の注意点など猫の飲み物の疑問についてまとめていきたいと思います!
①猫に水をあげる時の注意点
☆水の温度
特に決まった温度はありません。極端な温度でなければ個体の好みや持病、健康状態に合わせて最適な温度に保ってあげるのが良いでしょう。
☆1日に必要な水の量
ドライフードのみを与えている猫の場合、体重1kgあたり「50ml以下」です(体重4kgであれば200ml以下が必要な量)。
ウェットフードを与えている猫の場合は、ウェットフードの水分量を差し引いて考えてください。
☆水の鮮度
鮮度が高く安全だと感じられる水を好みます。
いつでも新鮮な水が飲めるようにする、容器に入れた水は「1日1回」必ず取り換えましょう。
猫が感じる味覚の強さは「酸味 > 苦味 >塩辛さ > 甘味」の順です。
厳しい環境の中でも生きていけるように、酸化して酸っぱい、苦い状態に劣化した食べ物を避けるようにできているようですね。
☆どんな水がいいの?
<水道水>
基本的に飲んでくれるなら水道水でも問題はないでしょう。日本の水は不純物が少なくほぼ軟水程度の成分でできているため安心です。
<水素水>
腎不全を緩和するため動物病院でも処方されることがあります。
水道水と違いサプリメント感覚で使用できる水が水素水ですね。
<ミネラルウォーター>
マグネシウム、カルシウム量の少ない「軟水」、もしくはペット用ミネラルウォーターならば与えても大丈夫でしょう。
☆どんな水を選べばいいのか?
含まれる成分比率と、猫の持病・健康状態、好みによって選んであげるのが良いでしょう。
③猫に牛乳を与える場合
飲む栄養食品と言えば牛乳、牛乳を飲んでも下痢をしないタイプの猫であれば与えても大丈夫です。
与えても大丈夫か判断がつかない場合は、薄めて少量与える、スプーン大さじ2杯程度だけ与えるなどの工夫をし、与えた後の便の様子を見て判断すると良いでしょう。
猫専用ミルク
下痢を起こさせたくない、体力の少ない子猫・老猫に与える場合には「猫専用ミルク」を使用するのが安心です。
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④猫に栄養ドリンクを与える場合
牛乳に次いで飲む栄養食品といえばポカリスエット。
人間用ポカリスエットの糖分量を考えると、猫用のものを与えるのが安心です。
それ以外にも猫用栄養補助食品や、サプリメントなど様々あります。
動物病院へ相談してから与えることは勿論、それぞれの用法用量を守りましょう。
⑤まとめ
猫用の水もさまざまあることながら、それぞれ扱い方や与え方にある程度注意が必要ですね。
病気を予防するためにも、猫の好みを知ってきちんと必要な量の水を飲んでくれるよう工夫していきたいですね!