猫の排尿は、軟らかい土は砂に小さな穴を掘り簡易便所を作り、そこへ尿を出します。
排尿が終わると前足で土や砂をかけておしっこを隠そうとしますね。
愛らしい行動です。
元々、猫は砂漠に住んでいた動物です。
体に水分を貯めて、最大限に活用。
おしっこの量を制限し、水を失わないような体となっています。
常日頃、猫を観察していくと、
どこで何をしているか?
ちゃんと指定されたトイレでしているか?
がわかってきます。
その上で、最近猫がおかしいな?と思ったことをありませんか?
例えば、「猫のおしっこが出ない」「トイレ時間が長い」「回数が多い」と感じることはありませんか?
布団でよくおしっこをして困ったことはありませんか?
では、猫のおしっこについてお話していきましょう。
猫のおしっこの種類
スプレー行動
一つ目は、スプレー行動ですね。
スプレーつまり、自分の縄張りを主張するためのいろいろなものにおしっこをかけるわけです。
量としては少ないのですが、強烈で独特な臭いを発します。
場が違うところでの排尿
二つ目は、指定された場所以外での不適切なおしっこしてしまうことです。
例えば、布団やトイレ以外と所でおしっこをすることですね。
この場合、トイレが汚い、飼い主に対して不満があるなどがあります。
猫のおしっこで病気のサインを見つける
おしっこの量が少ない・出ない・回数が多い
猫のおしっこは平均回数1日2~3日が目安です。
量が少ない、または出ないともなると、泌尿器の病気や高窒素血症の疑いがあります。
主に、泌尿器の病気で多いのが結石です。
若いオスや肥満のオスに見受けられます。
結石が詰まると膀胱炎となり、炎症や出血が起こります。
膀胱炎は、尿道が短いメスが多いですね。
量が少なく回数が多い場合は、膀胱炎・特発性膀胱炎・腎盂腎炎・門脈体循環シャント・子宮蓄膿症・包皮炎・前立腺炎・前立腺膿瘍が考えられます。
おしっこの量が多い
糖尿病・クッシング症候群・アジソン病・甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能亢進症・尿崩症・先端肥大症・アミロイドーシス慢性腸炎などが考えられますのでおしっこの量が多いなと思ったら、一度観察してみましょう。
例えば、尿の量を見た目でどのくらいか?をメモしておきます。
そうすることによって、動物病院へ報告することができますね。
血尿・濁り・くさい・きつい
血尿の場合は、血小板減少症・特発性膀胱炎・膀胱結石・門脈体循環シャント・前立腺炎・前立腺膿瘍。
濁っている場合は、膀胱炎・腎盂腎・炎腎結石・膀胱結石・前立腺炎・前立腺膿瘍。
尿が臭い・においがきつい場合は、膀胱炎・腎盂腎炎・膀胱結石・前立腺炎・前立腺膿瘍が挙げられます。
予防対策
尿石症予防のためにも、水を摂取する量を増やすことは大切です。
また、定期検査で尿と血液の検査をして、猫の健康管理をしていきましょう。
突然、病気が猫に襲ってくるかもしれません。
毎日、観察をしていくことが大切です。
猫が布団でおしっこをする理由
トイレが汚い
猫だって、綺麗なトイレで用を足したいですね。
最低でも、2回はトイレの掃除をしましょう。
砂のサイクル・トイレシートを早めに交換し、清潔感を保ちます。
飼い主への不満の訴え
特に若い猫は、飼い主へ甘えるのが好きですからね。
取りあってもらえないと不満が募ります。
遊ぶ回数を増やしてご機嫌を取りましょう。
猫の取り巻く環境が不満
例えば、引っ越しですね。
人もそうですが、場所が変わると何がどうなっているのか?
猫自身わからなくなります。不安になります。
早めに猫の居場所を決めてから片づけをしましょう。
引っ越し早々、布団におしっこをかけられたら、ゆっくりと寝られません。
他には、猫の居場所が小さいなどがあります。
猫の病気によるもの
特に10歳以上超えた老猫は、布団の上が居心地のよいと寝てしまことがあります。
動きが悪いのでそのまま、おしっこをしてしまう場合があります。
もしかしたら、痴呆などの介護が必要となるかもしれません。
すぐ、動物病院へ行きましょう。
おしっこへの布団対策
布団へカバーを付けましょう。
ビニール製のものがいいですね。
猫のフェロモンを抽出した製剤を布団にかける手もあります。
特におしっこをする猫が嫌いな匂いを付けることです。
猫のおしっこの血は尿路結石か膀胱炎のサイン?血尿の治療法は?
まとめ
このように、猫のおしっこには、意味や病気があり、飼い主にいろいろと猫自身のことを教えてくれます。
これから、猫を飼おうと思っている人は、猫と楽しみながらも、健康管理に気を配ること。
また、猫を現在飼っている人は、早期発見早期治療とさらなる観察をしていきながら、猫と共に歩んでいきましょう。