猫は7歳になればシニア高齢猫、15歳を超えたら人間でいう後期シニア高齢者の仲間入り。
年を重ね体の機能が衰えてくると何らかの原因で高齢猫が食事を食べなくなることがあります。
早めに対処したい猫の食欲不振、吐くようなこともあれば何らかの病気の可能性も?
そんな猫の「食べない」時にどうしたらいいのか?吐く場合の対処方法についても併せてご紹介します。
①シニア高齢猫が食べなくなったら
高齢猫が食べなくなる理由として、食欲の低下、体の機能の衰え、病気が考えられます。
まずはどんな理由で食べないのかをしっかり把握しましょう。
猫の様子をしっかり観察するのも大切ですが、急に食べなくなった場合は動物病院を受診させ原因を明らかにする方が安心だと思います。
病気が原因ではなく食欲の低下、体の機能の衰えが原因の場合は食事方法を工夫することでまた食べてくれるようになります。
まずは自分で対処していける状態なのか見極めたいですね。
飼い猫の様子をよく見ることで判断できることがあるかもしれません。
以下の3点を確認してみましょう。
いつから食べていない様子があるか
飼い主さんが何か変えたものありませんか?ご飯の種類・お皿・餌を置く場所、季節など。
餌のところまで来る様子はあるか?食べる様子は?
食べている量が減っているだけなのか、そもそも口をつけないのか?
水は飲んでいるか?
餌に飽きた・古い、ならば交換や何かトッピングを考えてみましょう。
猫の様子は?
何か異物を食べた様子はあるか?
体にケガや傷む・かゆいところはなさそうか?
風邪を引いている様子はあるか?
いつもよりじっとしている様子かなど。
排便の状態なども見ておくとよいかもしれません。
②シニア高齢猫のかかりやすい病気とその症状
☆歯周病、口内炎
食欲はあるが、あまり食べられない、よだれ、口臭があり、食べると痛がったり、口周りに触られたくないなどの様子が見られます。
☆消化器系の病気
吐く、下痢をするといった症状が見られます。
☆腎臓系の病気
高齢猫が特にかかりやすいと言われる病気です。
吐く、水をよく飲みよくおしっこをする、毛艶が悪くなる、口臭が強くなる、食欲が落ちて痩せるなどの症状が見られます。
☆悪性腫瘍(ガン)
吐く、下痢、嘔吐、血便、水をよく飲みよくおしっこをする、食欲が落ちて痩せるなどの症状がみられます。
体のどこかにしこりができているため早期に発見してあげる必要があります。
③高齢猫が吐く場合の対処
はじめに記載したとおり、まずはなぜ吐いているのか原因を明らかにするためにも動物病院へ連れていくのがより安心ですね。
その他、吐く原因として食事量、キャットフードの種類、被毛が関係している可能性があります。
猫が吐くのは病気かキャットフードが原因?色や嘔吐物別の対処法は?
食事量が多すぎるとうまく消化できず吐く頻度が多くなることがあります。
キャットフードの種類(成長段階、固さ、添加物の有無、水分量)が飼っている高齢猫に合っていない場合も吐くことがあります。
飼っている高齢猫の状態(歯の有無など)をよく見て、その高齢猫にとって最適なキャットフードを与えているのか確認しましょう。
高齢になり抜け毛が多くなるとヘアボールコントロールが上手にできなくなることもあります。
被毛が吐く原因となっていることはないのか確認する必要がありますし、場合によっては動物病院へ受診するのが安心です。
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④高齢猫が病気の場合の食事
高齢猫向けの食事を高齢猫が食べやすい形にして与えてあげましょう。
病気でなかなか食べてくれない場合、流動食、療法食を用いることもあります。
流動食は市販されているものが良いと思います。流動食としては「カロリーエース」などが知られています。
ただしドライフードをペースト状にして与えても流動食の役割を果たせます。
療法食の場合は、動物病院で相談してから与えてみるのが安心です。
体への負担を考え、食事回数を増やしたり、自力で食べられないようならスプーンやスポイトを利用して食べさせるなどの工夫が必要になってきます。
その他、体の衰えから食欲不振
体の衰えの点から考えられることとしては、鼻が利かなくなってきた可能性があります。食べたくても、目の前のものが食べ物として認識できていない可能性もあります。もしくは食べるときの姿勢が辛いのかもしれません。場合によっては食べ難いお皿の位置を高くすることも検討するのもよいでしょう。
⑤まとめ
シニア高齢猫が食べなくなったら色々と不安になることも多いですが、食事方法の工夫や病気の治療によって食事量を元に戻せる可能性があります。
シニア高齢猫の状態を正しく判断し適切なケアを行っていきたいですね。