指の数が多いの品種の猫「クリッパーキャット」。
クリッパーキャットの値段や性格、飼い方、他の多指猫との違いなどをまとめました。
①クリッパーキャットの特徴や性格
1850年代、船に乗ってイギリスからオーストラリアとニュージーランドへ移民を運ぶときに一緒に乗せられていた猫が起源と言われております。
一般的な猫は前足5本、後ろ足4本ずつ合計18本の指を持っています。
クリッパーキャットは前足が5~7本、後ろ足が4~7本と指の数が多い猫だったのです。それぞれ×2になるので、25本以上になることもあります。
当時イギリスでは多指の猫は縁起が良いとされておりその船の船長へ航海のお守りとして船長に贈られていたそうです。
船の中ではネズミや害獣の駆除としても非常に役に立っていた猫です。性格は走り回るのが大好きでとても活発な猫です。
今でもクリッパーキャットは航海の途中よく立ち寄ったハウラキ湾・オークランドに住んでいるそうです。
アメリカンポリダクティルとの違い
アメリカンポリダクティルという猫も指が多い猫として知られていますが、この猫との違いは遺伝子の違いです。
多指という外見は同じでも遺伝子レベルでの違いがありそれが二つの品種を分けるものであります。遺伝子を調べないと分からないのなら外見ではなかなか判断しづらいですね。
指が多いので他の猫よりも手先が器用です。形に寄れば掴めるものもあるそうでほかの猫には真似できない特技だと思います。
アメリカンポリダクティルの値段と性格や飼い方は?指の数が27本?
②クリッパーキャットの飼い方
クリッパーキャットは、ニュージーランドショートヘアかニュージーランドロングヘアとの交配のみが許されておりクリッパーキャット同士の交配は禁忌とされております。
もしクリッパーキャットを飼っていて子供を作りたいと思ったときは絶対に同種の交配は避けてください。
船の上でネズミを追いかけていた猫なので、猫じゃらしなどで遊んであげるととても喜んで遊んでくれます。遊びまわれるだけのスペースを確保できるようにしておきましょう。
生後間もない頃は指の数が多いのが原因で歩くことが他の猫よりも難しくよろけてしまう事もあります。しかし、大きくなるにつれ上手に歩くことが出来るようになるので優しく見守ってあげて下さい。
クリッパーキャットは短毛種のみなので1週間に1回のブラッシングで被毛の美しさは保たれます。
③クリッパーキャットの平均体重と平均寿命
クリッパーキャットはかなり希少な品種のため、平均体重と平均寿命が現在公開されているところはありません。
多指症は奇形の扱いにはなりますが寿命を縮める疾患ではないので多指症だからと言って短命になる事はありません。
一般的な猫の寿命が15年前後と言われているのでだいたい同じくらいと考えても良いと思います。
④クリッパーキャットの値段
クリッパーキャットと同じ多指猫のアメリカンポリダクティルの値段がおおよそ50万円と言われております。
クリッパーキャットはアメリカンポリダクティルよりも希少な品種なのでそれよりも値段が上がることが考えられます。
⑤まとめ
珍しい多指の猫の中でも特定の遺伝子の条件が必要なのでさらに希少なクリッパーキャット。
日本ではほとんど取り扱っているところはないので飼いたいとなると探すだけでも苦労すると思います。
クリッパーキャットは幸福のお守りとしても活躍していた猫です。
もし一緒に暮らせることになればきっと幸せに満ちた暮らしができるのかもしれませんね。