がっちりとした体形、くっきりとした縞模様、強そうな名前が印象的な猫「ドラゴンリー」、2010年に認可されたばかりの新しい猫種です。
しかし、その歴史は古くそのルーツは5000年以上前にもなるのだとか。
ドラゴンリーの性格や、茶色のトラ柄模様といった特徴、値段や飼い方についてご紹介します。
①猫ドラゴンリーはどんな猫?
ヤマネコの亜種ハイイロネコの一種から自然発生した猫で、古くから中国に生息し、その歴史は5000年以上前になるかもしれないという歴史ある猫です。
世界中に現存する個体数も少なく、交配のために猫を一緒にする際は結婚式が行われる程、中国本土ではとても大切に扱われているようです。
被毛の特徴からチャイニーズ・リーファ(Chinese Li Hua)、リー・ハウ・マオ(Li Hua Mao)とも呼ばれます(ハウ、ファ:花/マオ:猫)。
②ドラゴンリーの体形や見た目の特徴
三角の耳に、まん丸の頭、アーモンド形の目はイエロー、カッパー、アンバーの色を持ちます。
短毛で密集した被毛はブラウンのマッカレルタビー(サバのような縞模様)のみで、毛先に向かって色が明るくなるのが特徴です。
がっちりした体形や太い足は、ややハイイロネコの面影があり、くっきりした被毛の模様はトラを彷彿とさせます。
③ドラゴンリー平均体重
平均体重は3.8~5.0kgと一般的な猫と同じ位の体重です。
大きすぎず小さすぎないサイズで、後姿などを一見しただけだと、普通のキジトラに似ていると感じます。
体が成熟しきるのに3年を要します。
④ドラゴンリーの平均寿命
平均寿命は10~13年程で、約15年と言われる猫全体の平均寿命と比べると、同じ位の年数、もしくは少し少ない位の年数と言えるでしょう。
どちらかというと健康的な猫のため、しっかり体調管理をすることでより長生きしてくれそうな猫です。
⑤ドラゴンリーの性格
落ち着きがある、賢い、従順、好奇心旺盛、協調性がある性格です。
賢さに定評あるドラゴンリーは、革命家チャオ・シャンツァイの言いつけで新聞を取ってきたとの逸話もあるほどです。
また、ネズミ駆除を行っていたことからハンター気質があり、小動物をみると態度が変わるため、小動物と一緒に飼育するのは避けた方が良いでしょう。
⑥ドラゴンリーの値段や入手方法
自然発生猫で個体数も少なく珍しい猫のため、入手が難しいかもしれません。
ペットショップやブリーダーに取り扱いがないか相談してみるのが良いでしょう。
中国ではとても大切に扱われている猫で、幸せを運んできてくれると考えれば50万くらい出しても安いかもしれませんね!
⑦ドラゴンリーの飼い方
☆生活環境
運動を好む面があるため、活発に運動できるキャットタワーやキャットウォーク、おもちゃを用意し自由に遊べる環境を整えてあげると良いでしょう。
ハンター気質ゆえに取ってきた小動物(ネズミなど衛生上よくないもの)は、場合によっては食べないよう取り上げることも必要です。
寒さに弱いため、寒い時期には温かく過ごせるよう工夫が必要です。
お手入れは、週に1回程のブラッシングで大丈夫でしょう。
☆かかりやすい病気
自然発生猫のため、どちらかというと健康的で遺伝性疾患はないとされています。
一般的な猫がかかりやすい運動不足、下部尿路疾患や、しつこく構ってストレスを与えない、ストレス性疾患などに気を付けてあげましょう。
⑧まとめ
見た目は、野良猫と一緒というのが個人的な感想です。
こっそりブランド品を身に付けて誰にも気づかれないけど、自分の中ではすごく満足感を得られるという人にはおススメですね!
協調性があり場に応じた行動が取れる猫のため、家族や他の猫を飼われている方も安心して飼うことができそうですが、協調性があるゆえにストレスを抱えてしまわないよう気を付けてあげたい猫です。