砂漠で巣穴を掘って暮らしていたという珍しい猫「モハーベスポテッド」、暑い砂漠で生き抜いてきた生命力を感じさせる猫です。
特徴的な「模様」や「腹ひだ」とはどんなものなのか?
性格はイエネコとしてどうなのか?
飼い方や値段についても併せてご紹介します。
目次
①モハーベスポッテドはどんな猫?
モハーベスポッテド pic.twitter.com/K4LWfQeDfk
— 猫の王国 (@nekonekogazou) March 21, 2016
1980年に「低木地で巣穴を掘って暮らしている猫」として発見されたのが「モハーベスポテッド」です。
カリフォルニア州・モハーベ砂漠に生息していた斑点と縞模様という珍しい組み合わせを持つ野生の猫を始祖としたアメリカ原産猫です。
1990年頃から徐々に個体数が減り絶滅の危機に瀕しましたが、状況を重く見た一部の有志達が保存計画を立て個体数を増やすことに尽力した結果、2007年から個体数を増やすことに成功しました。
「野生の資質を損なわないこと」に重点を置きベンガル、アビニシアン、多指猫(ポリダクティルキャット)との交配が行われていましたが、今日充分に数が増えたことからモハーベスポテッド同士での交配も可能になりました。
現在はREFRに希少品種として登録され、アメリカの「Cheshire Cats Cattery」のみでブリーディングされています。
②モハーベスポッテドの体形や見た目の特徴
モハーベスポテッドの大きな特徴は被毛の模様と、腹ひだといわれる皮膚のたるみです。
滑らかな被毛はティッキング(1本の毛の中に2、3段階の濃淡のある色の帯を持つ)状であり、野生のヤマネコを彷彿とさせるスポテッドタビー、レパード、ロゼッタ、スノーレパードの模様を持ちます。
くさび型の頭部に楕円形の目、幅広の鼻筋に短い四角形のマズルが特徴的です。
中~大型の体形は筋肉質で、短めのしっぽを持ちます。
また、ボブテイル(しっぽなし)、多指の猫も品種に含まれます。
③モハーベスポッテドの平均体重、寿命
モハーベスポテッドの明確な体重、寿命の情報はなく、おおよその目安として基礎猫情報を目安にするのも良いでしょう。
アビニシアンの平均体重は4kg前後であり、平均寿命は10~13年です。
ベンガルの平均体重は3.1~7.5kgで、平均寿命は12~15歳です。
モハーベスポテッドのイメージとして、体重は一般的な猫位の小柄~一回り大きい10kg近くある大柄までありそうであり、平均寿命は13歳位といった雰囲気でしょうか。
④モハーベスポッテドの性格
育成計画の趣旨にもある通り、外交的、活動的、好奇心・独立心旺盛といった野生味溢れる自由で活動的な性格をしています。
イエネコよりもアクティブで自由な空間ある生活を望む傾向があることも考えられ、飼育する際には個体の性格をよく把握する必要があるかもしれません。
⑤モハーベスポッテドの値段や入手方法
アメリカからの輸入になる可能性がありますが、ブリーダーやペットショップで取り扱いがあるかどうか相談してみるのが良いと思います。
価格目安として基礎猫情報をだいたいの目安にするのも良いでしょう。
ベンガルであれば、ペットショップ25~35万円、ブリーダー35~50万円、アビニシアンであればブリーダー8~15万円、ポリダクティルキャットは非常に珍しく海外で育てているブリーダーからの輸入などになり値段の目安は難しいようです。
基本的には30万以上は見ておきましょう。
⑥モハーベスポッテドの飼い方
☆生活環境
自由に動き回れる広い空間、おもちゃ、キャットタワーを用い、好奇心を充分満たせるような環境を準備するのが良いかもしれません。
窮屈で狭い空間の中で、人間や他の生き物と共存していくのは苦手だと思います。
暑い地域で育ったため、寒い季節の体調変化などには気を付けてあげたいですね。
☆お手入れ方法
短毛種であるため、基本的には週に1回程度のブラッシングで問題ありません。
飼育している猫の状態、季節に合わせて抜け毛処理やシャンプーを適宜行っていくのが良いでしょう。
☆かかりやすい病気
基礎猫のかかりやすい病気(皮膚病、角膜炎、ストレス性神経疾患など)や一般的な猫もかかりやすいと言われている病気(肥満、泌尿器疾患など)に気を付けてあげるのが良いでしょう。
⑦まとめ
砂漠で穴を掘っているモハーベスポテッドの姿をイメージすると和んできます。
もしかすると砂遊びも好んで行うのではないかな、といった印象も与えてくれる可愛らしい猫です。