猫も車酔いするのでしょうか。
小旅行での長距離移動、また病院へ行くため猫を車に乗せた時、あくびをしきりにしていませんか?
実は、それは眠いのサインではありません。車に酔っているのです。
猫用のおススメ車酔い止め薬の紹介や酔い止め対策や車移動での注意点について解説します。
大切な猫が車に乗って苦しい思いをしないよう正しい知識を身に付けましょう。
①猫が車に酔ったサインと症状
人が車に酔うと吐き気や冷や汗、酷い時には嘔吐とぐったりするような症状が現れますが、猫が車に酔うと人とは違った症状がでます。
キャリーケース内でそわそわ動き出す、何度もあくびが出る、よだれが出る、か細く鳴いているなどの症状が見られます。
猫ちゃんによっては人と同じように嘔吐をする場合もあります。
②おすすめ猫の車酔い止め薬
猫用の車の酔い止め薬というものはあるのですが、正確に言うと鎮静剤です。
お医者さんで錠剤で処方されたり注射で打ってもらうことをおススメします。
市販でも売っているのですが、猫の為にもきちんと病院で処方される酔い止めを準備するようにして下さい。
下記サプリメント形式であげてみる(餌にまぜておく)方法もありますが、病院で鎮痛剤を処方してもらうほうがよいでしょう。
こんなサプリメントがあります。
アークナチュラルズ ハッピートラベラー 30 酔い止め 【ARK NATURALS】 栄養補助食品 (犬、猫、フェレット、ウサギ用) ドッグサプリ
■カノコソウ
オミナエシ科の多年草。神経過敏症、精神不安、心悸亢進などを鎮静させることで知られています。独特の強い臭気があります。
■カミツレ
キク科の2年草。芳香があり苦味があります。
■カバカバ
コショウ科の植物。神経性不安、ストレスに効果があるとされています。
■セントジョーンズウォート
オトギリ草科の多年草。米国ではストレスを軽減するハッピーハーブとして非常に人気があります。抗鬱剤(SSRI)、強心薬などと併用すると効果が弱まることがあります。
■メラトニン
脳の松果体が分泌するホルモン。睡眠・覚醒のリズムを整える作用があります。
③車に酔った時の対処方法
猫が車に酔ったサインを確認したらできればすぐに車を停めて休憩しましょう。優しく声を掛けながら撫でてあげて下さい。
この時猫がパニックになり攻撃的になる可能性もありますので様子を見て対応してあげましょう。時間が許す限り猫が落ち着くまで車を止めておいてあげて下さいね。
④猫の車酔い対策
猫の車酔いの対策方法がいくつかあります。
<乗る前の準備>
・胃の中に食べ物が残っていると酔いやすいので、ご飯を3~6時間前に済ましてください。
・キャリーケースとハーネスを準備しましょう。
・乗車前に臭いを確認しなるべく無臭になるようにしておきましょう。
・酔い止め薬の準備をしておく。
・キャリーケースに入れて少し落ち着かせてから車に乗せましょう。
<乗車中の対策>
・乗車中、猫が外に飛び出したり運転席に来てしまうと危ないのでキャリーケースから出さないようにしましょう。
・人にとって気にしない揺れでも小さな猫には大きな揺れになります。揺れが少なくなるようにより一層の安全運転を心掛けるようにして下さい。
・何かあればすぐに対応できるよう常に猫の様子が見られる位置にキャリーケースを置いてください。ただし、助手席よりも安全な後部座席に乗せるようにしましょう。
・長距離の移動になる場合は1~2時間おきに休憩を取りましょう。その際、窓を開けて換気も行ってください。猫が飛び出さない様にハーネスを付けておきましょう。
・車内は暑すぎず寒すぎないように22〜25℃くらいを目安に調節してあげて下さい。
・車内泊をする場合は車のカギをきちんと掛けて猫をケースから出してあげましょう。
緊張していると思いますのでスキンシップを取ってリラックスさせてあげて下さい。日ごろから止まっている状態で猫を車に乗せて慣らしておくのも良いと思います。
そして、絶対に猫を車内に置き去りにしないで下さい。熱中症の危険もありますが時には車内荒らしに合い連れ去られてしまう可能性もあります。置いて行かれる事自体猫にも相当なストレスが溜まります。
⑤まとめ
病院に行く時や旅行に行く時など一度は猫も車に乗らないといけない時がくると思います。
猫は比較的車酔いしにくいと言われていますが、だからと言って全く車に酔わないという事ではありません。
猫にとって車に乗るだけでもストレスになります。
事前の準備をしっかり行い、少しでも猫が快適に移動できるようにしてあげて下さい。