猫は、狩りの名手です。しかも、好奇心が旺盛なので、目の前にゴキブリでも走ったら、追いかけたくなりますよね。
では、ゴキブリを追いかけてパクっと食べてしまったら・・・。
ネズミを食べた場合は大丈夫なのでしょうか?
ゴキブリやネズミ以外の昆虫や小動物についても解説していきましょう。
1 猫がゴキブリを食べたけど大丈夫?
ゴキブリとの格闘で食べてしまったとします。猫に異変がなければ、基本的には大丈夫です。
1-1 ゴキブリの病原菌
サルモレラ菌・赤痢菌、近年流行ったSARS・人間用のコレラなどゴキブリが媒体として言われています。
1-2 ゴキブリがホウ酸だんごを食べていた場合
自宅に、ゴキブリ駆除用のホウ酸だんごを置いているところがあります。
ゴキブリがホウ酸だんごを食べてしまい、動けないところでそれとは知らず、猫が食べたのなら問題があります。
ホウ酸だんごは毒性が高いです。もともとゴギブリ用駆除のためのエサです。
ただちに、病院へ行って吐きださせるかなどの処置を行ってください。
1-3 ゴキブリ駆除対策
猫を飼っているご家庭はホウ酸だんごは、設置しないほうがいいですね。
手っ取り早い駆除対策として、一番なのがスプレー式殺虫剤ですね。ゴキブリフマキラー やゴキブリハンター、ゴキジェットプロやダブルジェットなどがあります。
ほかは、地味にゴキブリホイホイです。猫から見えない所に設置します。これも猫のおもちゃにされてしまう可能性があります。手に引っ付いたら大変ですね。
2 ゴキブリ以外の昆虫やネズミなどの小動物
2-1 ネズミの場合
ネズミには、条虫・回虫などが寄生しています。
条虫は、細長い形で平らになっている寄生虫で主に、小腸にいて、たまに肛門から出てくる場合があります。成虫名は、サナダムシですね。猫に寄生するのは、広節裂頭条虫・ウリザネ条虫・エキノコックスです。
回虫は、線虫、つまり紐のような形をしている寄生虫ですね。
猫にとって、ネズミはあくまでもお遊び程度で触るのは構いませんが、ネズミを食べているところを見つけた場合は、すぐにでも、吐き出させるか、また、便の中やお尻近くに条虫・回虫を見つけた場合でも、早めに病院へつれていって処置をしてもらいましょう。
2-2 カエル・ヘビの場合
マンソン裂頭条虫が寄生しているミジンコをカエルやヘビが食べています。それを、今度は外に出ている猫がカエルやヘビを食べてしまいます。
細長い寄生虫で猫の腸内を占領していますので食べてるところを見たら直ちにやめさせましょう。
2-3 ノミ・ダニの場合
ノミやダニは小さく、猫毛の中に入っています。
噛まれた時に唾液が猫の体内へ流れてしまい、アレルゲンとしてかゆみを伴ったアレルギー性皮膚炎を起こします。
また、ノミやダニの体内には瓜実条虫の幼虫が住んでいて、ノミやダニをつぶすとそれによって体液が出てきて、猫の体内へ浸透します。下痢や体重が減っていくなど、要注意が必要です。
ノミやダニの駆除はしっかりとしていきましょう。
2-4 毛虫の場合
毒のない毛虫は、間違えて食べても大丈夫です。
ただし、毛虫の毛が胃の中でチクチクと刺してしまい刺激を与えてしまい、嘔吐しはじめます。ある程度、出したら軽い食事で胃の中を綺麗にします。
安全をとって、猫の状態が落ち着いたら、病院へ連れて行きましょう。
2-5 蜂の場合
飛んでいる蜂は、捕まえることはまずないと思います。屋外へ出る猫は、道端で転がっている蜂を食べてしまう恐れがあります。
病状としては、アナフィラキシーショックを起こします。息が苦しくなったり、下痢や嘔吐、痙攣・極度な興奮状態、ぐったりと倒れたりします。
外から帰ってきた猫の様子がすこしでもおかしいのであれば、すぐに病院へ連れていきましょう。対応が遅れると死にいたる可能性があります。
2-6 蚊の場合
知らぬ間に蚊に噛まれて、猫がその部分をかきむしります。誤って、目・皮膚などもついでにかいてしまい、皮膚の炎症や結膜炎になります。
蚊の中に、フィラリアという寄生虫が潜伏しています。フィラリアが猫の体内に入ったら、内臓等へ炎症を引き起こします。対策としては、フィラリア症ワクチンで予防して免疫力を高めます。
2-7 ハエの場合
ハエはo-157や大腸菌を持っていることがあります。下痢や嘔吐を引き起こし、へたをすると危険な状態になる可能性があります。
3 食べてしまった・感染してしまった後の対策
常日頃、感染ルートを遮断する。虫を寄せつけないように部屋を掃除するなど対策が必要です。
ゴキブリの好きそうな生ごみや、髪の毛が床に落ちていたりと、ダニやノミの温床となります。
ただ、猫の行動を逐一管理することは不可能なので、清潔な環境づくりとワクチンを定期的に行なったりして予防だけはするようにしましょう。
まとめ
猫には、できるだけ上記に挙げた害虫や小動物など食べることがないような環境づくりをしてあげてくださいね。
ゴキブリやネズミなどの昆虫や小動物などにどんな危険なものがついているかわかりません。
飼い主さんがしっかりと監視して猫を病原菌から守りましょう。