寒い冬には猫も暖かさを求めこたつの中に入ってきます。その姿もかわいいですよね。
猫のこたつが危険なのは低温火傷と一酸化炭素中毒によるものといわれます。
熱中症や脱水症状の対策も合わせて解説していきます。
1 猫のこたつが低温火傷の危険性って?
まず、低温火傷は、高温で熱をもつヒーター等による火傷に比べると重症になりにくいです。
そのため、低温火傷は危険ではないと認識されることが多いです。
しかし、火傷のレベル分けは4レベルあるなかで、低温火傷は1番危険なランクまで到達することが分かっています。
低温火傷は、じんわりと暖かい熱(こたつ等の暖房器具)に3、4時間の長時間にわたり触れ続けることで低温火傷が起こります。
猫の体温が38度で、こたつは猫の体温よりも温度が高いためいつでも低温火傷になる可能性があるのです。
猫が低温火傷を起こしても毛で覆われているためすぐには分かりません。軽度の低温火傷は、皮膚が赤く変化しヒリヒリとした痛みを感じるようになってきます。
肉球も火傷になりやすいため猫が肉球を気にしていたりなめたりしていたら要注意です。
肉球に触れたときに痛そうな素振りをみせたらすぐに病院に連れていきましょう。
中度では、腫れや毛が抜ける、炎症によりぐじゅぐじゅする、水ぶくれになる症状がでます。
重度では、皮膚が白くなったり、皮膚がむけ壊死を起こし血が出たりします。
低温火傷は完治するのが遅く痛みも続くのですが、あまりにもひどくなると痛さを感じなくなってしまいます。
猫がこたつで眠っている間に低温火傷を起こすことが多いので、くれぐれも気を付けてください。
2 猫のこたつで一酸化炭素中毒の危険性って?
猫がこたつに入るときに、もう一つ気を付けてほしいのが一酸化炭素中毒です。
下半身だけこたつに入っている人間とちがい、猫は体ごとこたつの中に入って眠っています。そのため、一酸化炭素中毒を起こす可能性がとても高くなるんです。
息が苦しく感じたら猫も出てきますが、深く眠ってる場合は息苦しさに気づかずに一酸化炭素中毒を起こしてしまいます。
一酸化炭素中毒になると、息が苦しくなりこたつから出てパタッと倒れるような動きをします。
猫がこたつにいる時間が長いと感じたらこたつから出しましょう。
3 猫のこたつ熱中症の対策
猫の熱中症対策は、こたつの中が熱くなりすぎないようにしましょう。また、1時間に1回くらいこたつの中の空気の入れ替えをしてあげるといいですね。
こたつの中に全身入っていて、出てきた猫は体が熱くなり息が苦しくなる猫も多いものです。
こたつ布団をトンネルのように開けておいたりこたつの温度設定を下げるようにし、こたつの温度管理を心がけてください。
4 猫のこたつで脱水症状の対策
猫がこたつに入ると知らず知らずのうちに脱水症状を起こすことがあります。
こたつ内は、空気が閉じ込められているため酸素が通常よりも薄い状態です。
脱水症状を起こさないためには、こたつ内に空気が通るようにすることです。熱中症対策と同じくこたつに隙間を作るだけで温度があがるのを止めることができるので試してみてください。
こたつから出てきてすぐに水が飲めるようにしておくと喉が渇いたときにすぐ飲めるので安心です。
5 まとめ
寒い季節に重宝するこたつは、猫も大好きです。
猫が快適にこたつで暖をとれるように気をつけてあげましょう。
ちょっとした対策でこたつの危険を回避できます。低温火傷、一酸化炭素中毒にならないようにしてあげるのは飼い主の責任なので、注意してあげてくださいね。