最近猫の鼻から「ぶーぶー」と音が聞こえたり、苦しそうに呼吸をしていませんか?
飼い主なら苦しそうな猫を見て、吸引で呼吸困難を解消してあげたいと思いますよね。
猫の鼻づまりの原因や対処方法をまとめていきたいと思います。
①猫の鼻づまりの症状
猫の鼻がつまっている時に現れる症状
・呼吸するたび鼻が「ぶーぶー」と鳴っている
・口が半開きで口呼吸している
・匂いが分からなくなり食欲が低下
・寝ている時にいびきをかくようになった
・呼吸が苦しくなるため動く元気がなくなる
猫の鼻づまりは人間が鼻づまりした時と同じ症状が現れます。
鼻づまりと一緒によく現れる症状で「くしゃみ」「咳」「目脂」「鼻水」があります。
猫が鼻づまりを起こすと人のように鼻をかむ事が出来ないので、猫は鼻水をすするか垂れ流してしまうしか方法がありません。これがきっかけでくしゃみや咳が出たり、目脂、鼻水の原因になってしまいます。
病院に行く際は、鼻づまりとその他に出ている症状も見て先生に伝えるようにして下さい。
②猫の鼻づまりの原因
大きく分けて「一時的に異物が入っている」か「病気が原因」に分かれます。
「一時的に異物が入っている」
自然と鼻水や鼻くそ、ほこりなどの異物が鼻に詰まっている状態です。
「病気が原因」
鼻づまりから考えられる病気は以下の通りです。
<猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)>
「くしゃみ」「咳」「目脂」「発熱」「食欲不振」「下痢」「脱水」などの症状もみられます。
<猫カシリウイルス感染症(FCI)>
「くしゃみ」「咳」「目脂」「発熱」「口や舌に潰瘍・水泡ができる」「よだれが大量に出る」などの症状もみられます。
<クラミジア感染症>
「くしゃみ」「咳」「目脂」「涙眼」「角膜炎」などの症状もみられます。
<肺水腫>
「くしゃみ」「咳」「よだれ」「口や舌の周囲にチアノーゼがみられる(青紫色になる)」「吐血」などの症状もみられます。
③猫の鼻づまりの対処方法と予防方法
異物がつまっている場合は、取り除くことが対処方法になります。
対処法
綿棒やティッシュで取り除けるなら問題ないのですが、なかなか取れない場合に赤ちゃん用の鼻水取りで吸引する方法もあります。
しかし、私も鼻水取りを実際に手にしたことがありますが人間の赤ちゃんでも慣れないと使用しづらいです。ましてや人間の赤ちゃんよりも鼻の穴が小さい猫はかなり難しいですね。
一度やってみて難しそうなら病院に連れていってあげましょう。
予防法
予防方法としては、猫も乾燥が原因で鼻がつまる事がありますので湿度の調整や、普段からの鼻のお手入れが大切になります。
日々のお手入れ方法は、濡れたガーゼやコットンで優しく拭いてあげることです。
嫌がる場合は無理せず、猫がリラックスしていて触っても嫌がらない時にさりげなく拭いてあげるようにしましょう。
病気が原因になると、その発症している病気に対して対処・治療・予防方法が違ってきます。
猫が健康でいられるように毎日ケアをしてあげて下さい。
④猫の鼻づまりを解消するツボ
猫が鼻づまりを起こした時に効果的なツボがあります。
・晴明(せいめい):左右の目頭
・素りょう:鼻の両脇
・地倉(ちそう):あごの下
・風池(ふうち):首と頭の境目
・百会(ひゃくえ):背中側しっぽの付け根の腰辺り(中国式)
(百会は他にも頭頂部にあるともいわれています(米国式))
これらのツボを指圧で押す・つまむ等してあげましょう。嫌がる場合は無理に行わないであげて下さい。猫がリラックスしている時に軽く触る程度から徐々に指圧を加えてマッサージするように行ってください。
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⑤まとめ
人間の場合、鼻がつまれば自分で鼻をかんだり拭いたりして対処できるので鼻づまりを重くとらえない事が多いと思います。
しかし、猫は自分で対処できず苦しみながら過ごしてしまいます。
鼻づまりから重大な病気が見つかったり、病気が発症する可能性もあります。
日ごろからのお手入れに加え、猫の鼻の様子を観察して大切な猫が苦しまず快適に過ごせるよう心がけるようにしていきましょう。