健康診断といえば、人間の場合、会社や個人で自由に受けられますね。
その点、猫はもともと健康診断の意味もわかりませんし、自分が病気だと自覚していないこともあります。
ですから、飼い主さんが猫の健康を管理しないといけません。
では、猫の健康診断の必要性は?
おススメの検査項目や値段や頻度も踏まえて、解説していきたいと思います。
1 猫の健康診断は必要か?
1-1 健康診断の意味
健康診断は、病気をいち早く見つけ治療する意味があります。
病気治療の基本は、早期発見・早期治療です。ましてや、モノ言わぬ猫です。突然、病気でもなったら飼い主さんはどうしますか?おたおたしてもどうにもなりません。
ですから、日頃から健康診断をしておくことが大事なのです。
1-2 猫は、短命で病気の進行が早い
猫に限っての話ではなく、動物は人よりも短命です。しかも、病気の進行が早いです。
なんか変だなと思って病院へ行ったら、病気がかなり進行していた、手遅れだったということもありえるのです。
1-3 健康診断によってデータ管理できる
定期的に健康診断を受けることによって猫の健康状態がデータ化されて、病気の判断基準となります。これなら、何か異常があっても過去のデータと比較して、治療方針が決まります。
2 猫の健康診断の流れ
2-1 事前準備
かかりつけの病院があれば、前もって健康診断の予約をします。そのときに、検査項目の確認と料金の計算を聞いておきましょう。
2-2 検査項目の種類
・身体検査
問診・触診・聴診を行います。獣医さんが飼い主さんに猫の普段の生活を質問する、猫を触る、聴診器で心音・脈拍などを聴きます。
・血液検査
主に内臓関係を調べます。甲状腺ホルモンや猫エイズ・猫白血病などのウイルス感染をしていないかを確認します。
・尿・糞便検査
泌尿器や消化器系の異常はないか、血尿や血便のチェックをします。
・レントゲン検査
呼吸器系統と心臓・内臓をレントゲンで撮影。位置・大きさ・形など変形がないかの有無。
・超音波検査
レントゲンだと見にくい箇所が出てきます。特に臓器の内部が判断しにくいです。超音波を使って腫瘍や状態を調べます。
・心電図検査
心臓が正常に動いているかどうか、不整脈がないかを記録します。
・眼科検査
緑内障・白内障の検査が主ですね。眼圧検査は糖尿病に関係しています。あと、涙量検査があります。
・歯科検査
歯肉ケア・歯根の炎症の検査、頭部のレントゲンや全身麻酔による歯石除去。
2-3 おススメの検査項目は?
では、おススメの検査項目は・・・
基本的には、身体検査、血液検査、尿・糞便検査だけで十分だと思います。あと、付け加えるのでしたら、レントゲン検査を入れればよいでしょう。
経済的余裕がある方やどうしても愛猫のことが心配な方は検査項目を増やしてもいいかもしれませんが、あまりにも多すぎると猫に負担がかかることも忘れないでください。
また、猫の健康状態や年齢に合わせての健康診断です。獣医さんとよく相談してみましょう。
2-4 健康診断の値段は?
身体検査、血液検査、尿・糞便検査の値段は、診察料と合わせて5000円~できる病院があります。
ただ、病院によっては値段が高くなるところもあります。できれば、複数の病院へ問い合わせてみましょう。
丁寧な対応で、しかも親切な値段で健康診断が受けられるということは、猫・飼い主さんにとっても、プラスに働きますし安心しますね。
3 健康診断の頻度は?
3-1 子猫・成猫の場合
子猫(1歳未満)は小刻みに受けます。
あとは、成猫(1~7歳)は年1回くらいですね。因みに予防接種も年1回するといいです。
3-2 シニア猫の場合
シニア猫(10歳以上)は半年に1回の健康診断をしたほうがいいですね。
年を取るのが早いので、こまめにしますと病気の早期発見ができます。
4 健康診断の当日は?
4-1 朝食は、食べさせない
朝食ぬきですので、予約は朝1番にします。そのほうが、猫の負担も少なくてすみます。
4-2 持っていくもの
猫の健康診断で使うおしっこやうんちは家でとってきます。
ただし、取った後3時間以上過ぎたものは、検査できません。家を出る瞬間に取るといいのですが、もしできない場合は、後日出すこともできます。
4-3 検査時間は?
基本の身体検査、血液検査、尿・糞便検査だけなら、30分以内で済みます。
基本以外で、精密な検査を行う場合は半日~1日と長丁場となる可能性があります。朝食ぬきをしている猫には、空腹となります。キャットフード持参しておきます。
また、飼い主さんに用があったりして、猫のそばにいられない時、検査中は病院へ預けることができます。用事を済ませた後、迎えにいきます。
まとめ
猫の健康診断は一過性なものではなくできれば、年齢に応じて適度な回数を継続的にするのがいいですね。
1歳未満は数カ月おきに1回程度。
1歳〜10歳までは1年に1回程度。
11歳以上は半年に1回程度。
お金はかかりますが、愛猫が健康で安心して暮らせるようにしてきましょう。
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