猫の耳掃除をしたことがありますか?
人は、耳の中でカサカサと音がなってから掃除をします。
猫の耳掃除は必要なのでしょうか。
耳掃除の頻度や綿棒やティッシュ、オイルでの耳掃除をする方法などについて解説していきましょう。
1 猫の耳掃除について
1-1 必要性
猫と接触しているときに、耳元をみて、もし耳アカや目に見える汚れを見つけたら、耳掃除をしてあげましょう。病気予防になります。
また、ドロッとした液状を発見した場合は、耳の中が膿んでいる可能性があります。無理をしないで、病院へ連れてきましょう。
1-2 耳の病気
耳の病気は、外耳炎・耳疥癬・耳血腫・中耳炎・内耳炎があります。
病状としては、耳の外側・内側に耳アカがたまっていて塊になり炎症を起こします。また耳が腫れたり、音へ反応が鈍くなったりします。また、耳アカが臭いのも要注意です。
耳先の色が普段と違う場合は、扁平上皮ガンや凍傷になっている場合があります。
1-3 耳アカがたまりやすい猫は?
耳アカがたまりやすい猫とそうでない猫がいます。
特に、耳が垂れている猫は耳アカがたまりやすいと言われています。スコティッシュフォールドやマンチカンなどですね。
また、耳をよくあたる猫も注意してください。耳アカがたまっていてムズ痒い可能性があります。
他にも、太っていること、オス猫・脂分をよく出す猫も気をつけましょう。
2 猫の耳掃除の方法
2-1 綿棒
綿棒を利用している人が多いですね。あくまでも、入り口付近で使いましょう。軽くふき取る感じですね。理由は、猫の耳の奥は狭いからです。
手元が狂って、綿棒で汚れを奥に入れたり、ゴシゴシと動かしていたら皮膚の炎症を起こしてしまったというようなことになりかねません。また、中を傷つける可能性があります。
もし、猫が痛がったらただちにやめましょう。
2-2 ティッシュ
綿棒と同じで、耳の入り口付近で使います。やり方としては、小指にティッシュをしっかりと巻つけて、耳の穴に入りやすい形にします。
その時に、耳掃除用のクリーニングローションやオリーブオイルを湿らせると角質が取りやすくなります。また、殺菌の効果が期待できます。
ただし、深入りは禁物です。綿棒と同様、猫の機嫌を見ながらしてきましょう。
3 オイルの種類
では使うオイルの種類についてみていきましょう。
3-1 オリーブオイル
オリーブオイル(エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル)は、綿棒またはティッシュに染み込ませて使用します。ベトベトにならない程度です。
耳の中が真っ黒の場合、耳ダニの死骸やフンができている可能性があります。この場合も、オリーブオイルが有効で黒い部分をふき取ります。
3-2 ガーリックオイル
オリーブオイルは、皮膚の炎症をおさめる効果があり、にんにくはアリシンという名前の抗菌作用があります。2つの効果を併せ持ちます。
ガーリックオイルの作り方は、にんにく一かけらに焼酎で浸します。焼酎で浸す意味は、にんにくの効果を高めるためです。あとで、50ccくらいのオリーブオイルを足します。1回で使う量を小瓶に分けて、使用する前1時間、冷蔵庫へ保管します。
ただ、にんにくや焼酎の臭いが嫌いな猫がいます。まず試してから使ってみましょう。
3-3 ベビーオイル
オリーブオイルよりも、さらさらしています。オイルの臭いもきつくはないです。
ベビーオイルで、きれいにふき取れるか試してみましょう。しつこい汚れなら、オリーブオイルを使ってみてください。
それでも落ちないのであれば無理をせず、他の原因も考えられますので、病院へ連れて行きましょう。
3-4 耳掃除専用の洗浄液
動物病院・ペットショップなどで猫の耳掃除洗浄液やイヤークリーナーが、無添加のものとして販売しています。
やり方は、耳の確認をして、洗浄液を溢れるほどにいれます。因みに猫の耳の構造は、液体が入りにくい形になっています。
洗浄液が入った耳の付け根を揉みます。やさしくやさしく揉んであげてくださいね。
あとは、コットンやガーゼでこぼれ出た液をふき取ります。耳の中は、拭きません。自然乾燥です。
4 猫の耳掃除の頻度は?
4-1 毎日
時間があるのでしたら、スキンシップをかねて軽く毎日耳掃除をしましょう。ガーゼとぬるま湯を使います。耳の周りや入り口付近を確認し、硬く絞ったガーセで簡単にふき取ります。
4-2 月2~3回
仕事や家事などで忙しい場合も、月2~3回は掃除をしてあげましょう。
知らぬ間に、耳の病気なったりしますので、耳チェックを忘れないようにしましょう。
まとめ
猫の耳掃除は、できれば小まめにやってあげましょう。
綿棒やティッシュにオイルを染み込ませて耳掃除をしていきます。ただ、綿棒は扱い方を間違えると、猫の耳を痛めることがあります。
どんな方法でも、やり過ぎは禁物です。毎日軽めに耳掃除をしてあげるといいですね。
定期的に猫の耳も確認しながら、同時に他の健康管理をしていくようにしていきましょう。