吸わない人も、吸う人にも、有害なタバコ。
猫にとっては更に危険で害があるものだとご存知でしょうか?猫を飼う人は特に気を付けたいですよね。
タバコの煙や臭いによる猫への影響とは?何が危険なのか?もし誤って食べたり、飲んでしまった場合はどうすればいいのか?対処方法と併せてご紹介します。
①猫にとってタバコは危険!さまざまある影響
タバコの煙や臭いは大人より子供の方へ影響が大きいと言われています。
そのため人間より何倍も小さく、身長も低い猫への影響は更に深刻です。
英・グラスゴー大学研究者らの発表から、タバコの有害な成分にはガンの誘発、細胞損傷、老化の促進、体重増加などの病気リスクを高めることが分かっています。
またタバコの特徴として空気中で下降する、被毛に付着するといった点があり、
猫は人間より更にタバコの危険性にさらされていること分かりますよね。
②猫がタバコを食べてしまった場合(誤食、誤飲)
☆どんな影響があるの?
ニコチン中毒になり、最悪の場合命を落としてしまうこともあるようです。
症状が現れるのはタバコを食べてから15~50分後で、中毒になるニコチンの量は体重1kg辺り1~2mg、致死量は8mgです。
タバコ1本に含まれるニコチン量を考えると4kgの猫が2~3本食べた場合が中毒を起こす量の目安です。
影響の大きさは「水に溶けた(浸かった)タバコ>タバコ本体>タバコの灰」となっており、食べると下痢や嘔吐、痙攣、呼吸困難などの中毒症状が出てきます。
☆応急処置の方法
・早めに動物病院へ連れていく。
誤って食べてしまったものを、私たちが吐きださせられる時間は1時間以内です。
吐き出させるのに有効なのは、ティースプーン1杯程の塩もしくはオキシドール。
オキシドールは体重1kg辺り1mlを目安に強制的に飲ませましょう。
これらの方法を試しても吐き出す様子がない場合は早急に動物病院で処置をしてもらうと安心ですよ。
☆中毒を起こしていないかの判断
・4時間経過しても中毒症状が見られない場合は、中毒を起こしていないと考えても良いです。
③煙草を吸う飼い主さんが気を付けてほしいこと
もちろん禁煙が一番です。禁煙をすれば猫をタバコの危険から守れます。
喫煙する場合は外に出る、換気がしっかりとできるところで吸うのが良いですね。煙もしくは、吸い殻が猫に触れてしまわないよう細心の注意が必要です。
ただし、注意をしてもタバコの煙や臭いは簡単に服、家、家具にもついてしまいます。
電気タバコや無煙タバコといったものが推奨されるようになってきましたが、これらにもニコチンは含まれています。
吸った口で猫に触れてしまえばニコチンを猫に与えてしまうかもしれませんし、吸い殻を猫に齧られてしまうかもしれません。
タバコを吸おうと思ったら、猫に与える影響を考え対処してみてくださいね。
④まとめ
タバコは猫にとってもとても危険なものです。
万が一誤食してしまったら、すぐにでも吐き出させることが必要です。
また、誤食のような事故を防ぐためにも、可能な限り猫がタバコに触れないような環境作りをすることが大切ですよ。