猫を飼いたいと思った時に、品種などにこだわらなければ里親募集中の猫を検討してみようかなと思われる方もいることでしょう。
もし希望通りの子に出会えたら、飼い主としても猫としてもお互い幸せになれますよね。
しかし、今まで猫を飼った経験がなかったり、チェックが厳しそうで尻込みしてしまいそうになっている方も中にはいるかもしれません。
そこで、猫の里親になる方法や手順について、譲渡条件や手続きや準備など詳しくご説明します。
どこで里親募集猫と出会える?
まず、猫と出会う手段を見つけないと始まりませんね。
ネットなどの掲示板、譲渡会などが一般的ですが、最近は保護猫カフェなども出てきています。
詳しく見ていきましょう。
【譲渡会】
譲渡会とは、保健所や動物保護団体などが開催していて、里親募集中の猫に気軽に会いに行けるお見合いのようなイベントです。
猫を直接見ることができるので、写真や文章では伝わらない性格なども確認できます。
定例的に行われていることもあるので、市や団体のホームページなどから開催日程や場所を確認してみましょう。
【掲示板】
最近では、インターネット上の掲示板が更新も多く情報量も多いので一般的かもしれませんが、新聞や自治体の広報誌などに載ってることもありますね。
保健所や動物愛護センターなど施設のホームページでも里親募集の猫の情報が見れるようになっていることが多いです。
インターネット環境があれば写真付きで見れますし、募集側の方々がブログなどをしていれば日々の様子も見れます。
自宅でゆっくり性別や性格などを確認しながら、猫を探せるのがいいですね。
【保護猫カフェ(猫カフェ型シェルター)】
最近、都内などで増えてきたのが、保護猫の里親探しを兼ねた猫カフェです。
システムなどは通常の猫カフェと似ています。
直接触れ合えるので、猫の性格を確認できるのはもちろん、小さいお子様が実際にアレルギーなどないか、怖がらないか、など里親となる家族との相性をあらかじめ確認できるのがいいですね。
チェックは厳しいことも!猫を迎えるにあたって最低限の譲渡条件とは?
どの方法で里親になるにしても、ほぼ必ずチェックされると言っても過言ではありません。
里親になるには、次のような条件をクリア出来てるかが問われます。
・経済的に自立していること
猫を飼うにあたって、エサ代だけでなく病気になった時の治療代など費用はバカになりません。
同時に、成人であることを求められることが多いです。
・責任を持って育てること
愛情を持って育てられるか、飼育放棄や生体販売などの危険性がないかなどチェックされます。
さらに身分確認や誓約書の提出が義務付けられていることが多いです。
・不妊手術をすること
譲渡を受ける時点で、猫が不妊手術(避妊・去勢手術)を受けていない状態であれば、里親側の負担で手術を行いましょう。
世の中から少しでも里親募集するような猫が減ることへの協力のひとつです。
・家族の同意があること
猫は家族みんなで迎え入れてあげましょう。
依頼主によっては、小さな子どもが猫にいたずらするのを危惧して、子どもがいないかをチェックされることもあります
・動物可の住まいであること
集合住宅や賃貸の場合、動物を飼うことが認められているかを必ず確認しましょう。
「動物可であること」が証明できる書類の提出が義務付けられている場合もあります。
・完全室内飼いであること
室内飼いは怪我や病気の危険性が少なく、猫にとってもストレスを感じずに過ごすことができます。
最近は、猫を想う観点から完全室内飼いを義務付けられていることがほとんどです。
・その他
60歳を過ぎている方が子猫を引き受ける場合に、万が一猫を飼い続けることが難しくなった事態に備えて、引取者のサインが必要とされていることがあります。
また、一人暮らしの方、留守が長い方、高齢者だけの家庭、出産を控えてる家庭、引越し予定がある家庭はあらかじめ申し込めないこともあります。
事前に自宅訪問を受けたり、引渡しを里親希望者の自宅で行われることも一般的です。
予想以上にたくさんの条件やチェックされる事項があったかと思いますが、決して厳しいわけではありません。
15年近く生きる命を預かる立場として、最低限のルールであると言えるでしょう。
里親決定までの流れは?
依頼主や団体によって順番や差はありますが、譲渡会や猫カフェなどを通じて里親になるまでの一般的な流れは次のようになります。
① 参加申込
② 講習受講
③ 面談
④ 希望する猫を決める
⑤ 書類提出
⑥ トライアル
⑦ 決定
講習が必須受講となっていることも多く、ここで注意事項やしつけの方法などを教えて貰えます。
トライアルはおよそ1〜2週間という期間の間、お試しで実際に飼育します。
もし初めて猫を飼う場合は、この期間で猫がいる生活がどのようなものか経験できますし、既住猫がいる場合は猫同士の相性を見ることができます。
あくまでお試し期間なので、ここで「うちで飼うのは難しそうだ」と判断した場合はお断りすることになります。
掲示板などで知り合い、個人的に譲渡を受ける場合は、メールなどでのやり取りがメインになるなど、もう少し簡略化された流れになると思われます。
何が必要?準備しておくべきグッズ
最低限準備しておくべきものは次の通りです。
・ケージ
・エサ・水皿
・トイレ
脱走防止のためにケージが必須とされていることが多いです。
どのような物がいいか、他に必要なものはないかなど、面談の際にしっかり確認しましょう。
さらに猫用ベッド、キャリーバッグ、おもちゃなどがあると便利かもしれません。
まとめ
里親になるのに、ハードルが高く感じた方もいるかもしれませんね。
しかし、猫のことを思えば、どれも当たり前の条件と言えるのではないでしょうか。
もし全ての条件を完璧に満たせていなかったとしても、「里親になりたい」という強い意志を持って相談すれば、譲渡してくれる方がいるかもしれません。
新しく家族になる猫が見つかるといいですね。