稀に猫が白目をひん剥いて寝ている、眠たげにうつらうつらとしている際に目元に膜が見えることありませんか?これは第三の瞼と呼ばれる瞬膜です。
時間がたてば引っ込むため起きている際にはあまり見る機会がありませんが、目の周りに出たままになってしまうことがあります。
目をこする、目ヤニが出る、目元が腫れているような場合にも瞬膜の影響があるのか?気になる瞬膜と目の病気の関係についてご紹介します。
①瞬膜って何?どんな働きをするの?
砂埃や乾燥、外敵の刺激から目を守るためにある薄い膜が瞬膜で、まぶたの内側にあります。
猫にとってそれほど発達していない部位のため、私たちが普段あまり目にすることはありません。見えることがあっても「寝ている間に目を開けた」などの特殊な場合だけです。
そのため起きている時にいつも瞬膜が見える、あるいは目の中央近くまで出たままになっている場合は体調不良や病気の疑いがあります。
猫が元気なのかどうかは瞬膜からも判断しましょう。
②瞬膜の異常から考えられる猫の病気
☆両目の瞬膜が出たままの場合
下痢、嘔吐、発熱、鼻水などの症状も一緒に出てきていないか確認しましょう。
チェリーアイになると、目じりに赤くはれた瞬膜が飛び出し、目ヤニや涙が出るようになります。瞬膜が痒かったり気になったりして掻いてしまうことで結膜炎や角膜炎を引き起こす要因にもなります。
またその逆パターンでの病気の発症もあります。
まぶたが垂れ下がる、瞳孔が小さくなる、眼球が落ちくぼむといった症状も一緒に起こるため、見た目にもはっきりと目の異常が判断できます。
☆片目だけ瞬膜が出たままの場合
異物が入っている、目にケガをした、チェリーアイの場合に見られます。
☆共通する注意点
気を付けたいのは瞬膜が出たままになっているかどうかだけでなく、目をこする、目ヤニが出る、目元が腫れているといった目全体の様々な症状が出ているかどうかいち早く確認することです。
目は口程に物を言うと言いますが、目や瞬膜は猫の健康状態をリアルに知らせてくれる重要な器官です。
異常に気付いたら、なるべく早めに動物病院へ連れていきましょう。
③気を付けたい猫の目の症状
・目がむくむ、腫れる。
・涙が多く出る。
・黄色や緑、白、透明でサラっとしている目ヤニが出る。
・結膜炎や角膜炎。
・目をこする(結膜炎によって目が痒くなる)。
瞬膜の突出に加え、目の異常がある場合は目の病気だけでなく体全体の不調が隠れている場合があるため早めに治療を施してあげることが重要ですよ!
④まとめ
目、体全体の不調を表すサインに瞬膜は大きく関わっています。
目をこすったり、瞬膜が出たままになるなど目の異常が見られた場合には速やかに動物病院へ連れていくと良いでしょう。
目を治療することはもちろん、猫が目をイタズラしないよう早く対処することで、治りが早くなりますよ!