猫から常にするキツイ臭いは、何らかの病気のサインかもしれません。
くさい場所はどこですか?
口、耳、おしりなどの体の一部から、それとも尿や便などの排泄物やトイレから?
気になる臭いを発する原因や対策方法についてご紹介します。
①猫がくさいのは病気?猫と臭いの関係性
猫は基本的に体臭の弱い生き物です。
とてもきれい好きで、頻繁に毛繕いを行っていることや、他の動物から自分を守るため臭いを消すといった防衛本能があるからです。
そのため気になるほど臭う場合には、体調不良や病気の影響が考えられます。
☆猫の口が臭くなる理由
歯石が溜まり口内環境が悪化することにより、口内炎、歯周病などが発症したり、呼吸器疾患、風邪、便秘、腎臓病などの病気や、臭いのキツイ食事の影響が考えられます。
口臭がある状態で毛繕いすると体全体に嫌な臭いが付着し易くなります。
歯が黄色くなっている、よだれを頻繁に垂らしている、よだれも臭い、ドライフードを食べ難そうにしているといった症状がある場合は病気の可能性があります。
☆猫の耳が臭くなる理由
ダニやアレルギー、耳垢の影響で炎症を起こしたり、外傷により耳が化膿した場合に気になる臭いがしてきます。
生臭い臭い、ツーンとした臭いがあり、べたべたした耳垢や、膿のような耳垢が見られ、耳の中が赤くはれていたり、痒がっている様子や頭を振るような様子が見られます。
☆猫のおしりが臭くなる理由
排泄、感情が高ぶった場合に肛門付近にある肛門腺から気になる臭いが発せられるマーキング、もしくは肛門腺が何らかの理由で詰まる肛門腺炎の影響が考えられます。
一緒に遊んでいる時などのちょっとした時に臭うのであれば問題はありません。
常に臭いを発している、しっぽの付け根に腫れものがある、おしり付近を気にしている、引きずっている様子が見られた場合は肛門腺炎である可能性が高いです。
猫のお尻が臭いのは液が垂れているのが原因で病気?匂い袋とは?
☆猫の尿・うんちが臭い理由
基本的に猫の排泄物は他の動物より臭いが気になるものであるため、問題ありません。
排泄物(尿、便)の臭いは動物性たんぱく質摂取量に依存し、人間より4~5倍多く摂取が必要な猫は必然的に排泄物の臭いがキツくなります。
②猫の臭い対策方法
☆口臭対策
口臭から重大な病気が見つかることもあるため、まずは動物病院にて臭いの原因特定と歯石除去を行ってもらいましょう。
普段の健康管理として、歯磨きを定期的に行う、歯磨き効果のある食事を与え歯石を溜めない工夫を行うと良いでしょう。
☆耳の臭い対策
対処が遅れると耳が腐って取れてしまったり、形が変形してしまうこともあるため、早めに病院を受診しましょう。
耳の中に汚れが目立つ場合は、ティッシュペーパーを指に巻いた状態で耳の入り口付近を軽く拭ってあげると良いでしょう。
☆おしりの臭い対策
肛門腺が詰まっている様子がある場合に、手で肛門腺を絞る「肛門腺絞り」といった方法もあるそうですが、痛がる様子がある場合は、状態により対処方法が異なるため病院を受診しましょう。
☆おしっこ、うんちの臭い対策
食事から摂取するタンパク質(体重1kgに対し7gがおおよその目安)を必要以上に与えない工夫をする。
消臭効果のあるサプリメントもあります。
トイレを可能な限り清潔に保つことで排泄物の臭いが部屋内、衣服、家具類に移らない工夫をすることが理想です(排泄の度に片づける、ドーム型のトイレを利用する、トイレ近くに空気清浄機や消臭機器を置く等)。
☆その他、お部屋の猫臭さの対策
食事はその都度食べきれる量を与え、食器類を1日1回は台所用中性洗剤で洗浄しましょう。
換気扇や空気清浄機を用い小まめにお部屋内の空気を入れ替えるのも良いでしょう。
③まとめ
「気になる臭いは不調の合図かも?」と考え、ちょっとでも気になることがあれば体の状態を確認したり、早めに体調不良に気づいてあげられるよう猫の健康管理に役立てていきたいですね。