ペルシャ猫と名前を聞くと、どこかの王室が飼っている高級なイメージがあります。値段も高いのでしょうか。
では、ペルシャ猫の性格・飼い方や人気のチンチラなどについて解説していきましょう。
1 ペルシャ猫の歴史
ペルシャ猫の起原はかなり昔、古代までさかのぼります。
なんと1500年代からペルシャ猫の記録が残っていました。
ペルシャ猫は、ターキッシュアンゴラとペルシャ(現イラン)の土着猫を掛け合わせて作られた諸説があります。また、1620年ペルシャからヨーロッパへ長毛猫が渡り、この中の先祖がペルシャ猫の始まりだという記録も残っていたようです。
1800年代では、公式に認められて初のキャットショーの登場。人気を得て計画的な交配がはじまりました。今では、キングオブキャッツという名誉な名前をもらって、現在に至っています。
2 ペルシャ猫の特徴
2-1 ペルシャ猫の体格
体は、しっかりとして骨つきもよく、大きさは中〜大型に属します。がっちりとした体格で、足は短く、その分毛も多くもっちりと丸く、なだらかなラインがとても品があります。
2-2 最大の特徴は、つぶれた短い鼻
ペルシャ猫の最大の特徴は、やはり鼻ですね。
丸顔で幅の広く、ドングリのような目、ピークフェイスと名前をつけられている、くぼんでいる鼻筋。愛らしい顔で人気があります。
2-3 毛・目・色
毛は長くシルクのような肌さわり。
厚みがあるわりに、とても柔らかく、首・耳・しっぽにもしっかりと毛があります。このフサフサ感がたまらないですね。その上、オーバーコート・アンダーコートも長いのです。
毛の色は、ブラック・ホワイト・レッド・ブルー・チョコレート・ライラックがあります。
目の色は、サファイヤブルー・ゴールド・グリーンがあります。私はグリーンが映えますから好きですね。
2-4 平均体重・平均寿命
平均体重は、オス:3.5kg~6.3kgでメス:3.1kg~5.0kgです。他の猫と同じくらいの体重ですね。
平均寿命は、16歳~18歳とかなり長めです。体調・食事などしっかりと管理することによっては20歳まで長生きする可能性があります。
2-5 ペルシャ猫の黒
ペルシャ 黒猫のひととき(梅夫黒猫)
ペルシャ猫の黒、全体的に光の加減でグレーのかかった色になります。
ペルシャといえば、純血種で白やダビー色が人気です。ペルシャ猫の黒はしかも純血種ではなかなかお目にかかれない猫なんだそうです。
3 ペルシャ猫の性格
・インコがペルシャ猫の子猫に仲良くしようと猛アタック!! pic.twitter.com/ABSwvTTLKb
— 猫好き動画☆ (@neko_suki44) August 4, 2016
ペルシャ猫を見ただけで物静かな印象を受けます。実際のところ、穏やかで控えめな部分もあります。上品なところもありますが、甘えん坊な顔をして飼い主さんの心をつかみます。
静かな猫ですので、子供との相性がいいですね。
4 ペルシャ猫の購入方法
4-1 ペットショップ
ペルシャ猫の子猫を購入する場合は、どういう環境でペットショップへ来たのかを確認しましょう。子猫で販売されているのなら、生まれたあとすぐに親猫から引き離された可能性があります。
ペットショップの場合は、しつけやワクチン接種、去勢・避妊の有無を確かめましょう。
価格は、20万~30万円です。純血種が主になりますね。
4-2 ブリーダー
SNSでは、ペルシャ猫専用のブリーダーのサイトがあります。ペットショップより、確実なブリーダーです。また、ペルシャ猫は純血種の繁殖が主です。確実な猫を購入したい人は、お勧めですね。
価格は、直接購入となりますので、30万~40万円です。諸費用は別かもしれませんのでブリーダーと値段交渉しましょう。
後は、必ず現地へ行って猫やブリーダーを見てみましょう。中には、悪質なブリーダーもいます。生成25年9月1日から「動物の愛護及び管理に関する法律」によって第一種動物取扱業の登録を義務つけています。確認をしておきましょう。
4-3 里親
まずは、動物愛護センター・譲渡会・保健所へ問い合わせてみましょう。
他にも、SNS里親サイトのペットのおうち・ジモティー・ネコジルシなどがあります。
基本、猫の譲渡は無料です。ただ、去勢・避妊手術やワクチン接種などの諸費用がかかる場合があります。譲渡してくれる人とできれば直接あって確認してみましょう。
5 ペルシャ猫の飼い方
遊ぶことは好きですが、運動量は低く疲れやすいのですぐに休んでしまいます。
ペルシャ猫のしなやかな毛並を維持するには、栄養価の高いキャットフードを与えます。ただし、あまり運動はしませんので、与え過ぎると肥満になる恐れがあります。カロリー管理をしっかりとしてきましょう。
5-1 ブラッシング
ペルシャ猫は、毛の量が多いので小まめなブラッシングがとても大切です。
自分で毛繕いができないので、ブラッシングする際は、抜け毛までしっかりと取ります。季節の変わり目は、特に抜け毛が多くなります。マメにしないと長い毛を綺麗に保つことが難しいのです。
最低でも、1日1回以上毎日ブラッシングと週一回のシャンプーをしましょう。
また、あまりにも毛が多くて、手におえない場合は2か月1回くらいトリマーさんにカットをお願いしましょう。その時に、手入れの仕方を教わるといいですね。
5-2 病気について
ペルシャ猫の鼻はつぶれたような形をしていますので、鼻涙官が変形をしています。
涙が出やすく涙やけや目頭の下の毛の色が涙で変わります。また、目ヤニも出やすくなっているので、速やかに目ヤニをとりましょう。
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)といって腎臓の内部にのう胞が多くできてしまい、腎機能が低下してきます。発症率40%と高いので定期的に健康診断を受けるようにします。
また、歯肉炎にもなりやすいので、歯のブラッシングもしっかりと小まめにしてあげます。
6 ペルシャ猫・チンチラについて
6-1 ペルシャ猫の一種
ペルシャ猫の毛の色を開発している段階でシルバータビー・スモークという2種類の毛の色を交配させた時に生まれたのがチンチラです。
純血種で交配させているので生粋のペルシャ猫なのです。
6-2 毛の色
チンチラの毛の特徴は、毛は、シルバーかゴールドで毛先が1/5黒い色が出ています。それをチンチラといいます。
他にもゴールド・シルバー・ブルー・シルバーゴールデン、ブルーゴールデン・シェイデドシルバー、ゴールデン、シェイデドゴールデンなどがあります。
6-3 ペルシャ猫とチンチラの違い
特徴や性格はほぼ同じです。平均体重では、オス3.0~5.5kg・メス3.0~5.0kg。寿命は15年~20年ですね。
毛の色の定義が違うだけでチンチラと名前が変わります。
他にも違いがあります。
ペルシャ猫の顔だちです。鼻を中心に目・眉毛・口が寄っていてしかも、判で押しつぶした顔のことをピークフェイスといいます。
その点、チンチラは目鼻が綺麗な顔立ちをしています。目の色はブルー系。目元がアイラインで強調されています。これをドールフェイスといいます。
6-4 チンチラの購入方法
ペットショップでは、15万~20万円。ブリーダーは、20万~25万円。
まとめ
ペルシャ猫は、猫の中の王様です!
特徴は潰れた鼻と、ふさふさの毛ですね。
毛並を維持するためには、毎日のケアが大変ですが、とても飼いやすく毎日見ているだけで優雅な気分になれることは間違いありません。
ちなみに、ちょっとペルシャ猫の黒の入手は難しいと思います。
風貌は猫の中の王様なので、もし、ご縁があればきっとよい猫ライフが楽しめますよ。