絵の具を脱脂綿でぼかしたような模様と、短くなめらかな毛並みが特徴的な猫「ソコケ」、一般の猫とよく似た雰囲気を持つ猫です。
そんなソコケはどういった性格をしているのか、飼い方や値段、木の皮に似ていると言われる被毛の特徴や由来についてご紹介します。
ソコケ pic.twitter.com/Alf7iOChHG
— 猫の王国 (@nekonekogazou) November 16, 2015
①猫ソコケはどんな猫?
ケニア東部にある自然保護地域「ソコケの森」に古くから住み、周辺地域の開発が進む中で欧米人に発見・注目された猫です。
自然保護地域内に住む希少で絶滅に瀕した猫ではありましたが、保護対象外であったため緩やかに数は減少していました。
そんな状況を打破しようと立ち上がった人間の中の一人「モルドラップ」が育てた2匹の猫「jeni」と「mzuri」が産んだ子猫が、人間に飼われることになった猫ソコケの起源です。
②木の皮に似ている被毛?
特徴的な被毛は、樹皮のように変則的な流れと、木の枝周りに丸くある模様によく似ているため、共存していた先住民ギリアマ族からは「kadzonzos(樹皮を意味する言葉)」で呼ばれていたようです。
被毛はライトブラウン~ダークブラウンの色に、木の皮に似た模様(タビー)です。
非公認ではありますが、一部の毛色に白が混ざったり、毛色が淡くなるスノウといった色もあります。
暑い土地ケニアで育ったため、短毛種の中でも更に薄い毛並みが特徴的です。
③猫ソコケの体形や特徴
先端がわずかに丸い耳、顔、額、鼻は一般の猫に似たバランスの良い形になっています。
ややアーモンド型の目は、淡い緑~アンバーの黄緑がかった色味を持ちます。
一般の猫よりはやや細長めの胴に、前足より長めの後ろ足、しっぽを持ち、全体的に筋肉質な体形はスリムなオリエンタルタイプです。
④猫ソコケの平均体重&平均寿命
体重は一般的な猫と同じ位で、3~5kg程になります。
一般的な猫の平均寿命は10~16歳です。2014年時点の調査では猫の平均寿命は12歳、過去25年間で2.3倍に伸びているようです。
飼い猫は野良猫と違い医療環境が整っているため、20年近く生きる猫もいます。
⑤猫ソコケの性格
何かに登るのが好き、水を怖がらない、活動的、賢く人懐こい、人見知りはなく他の家族や動物とも仲良くできますが、繊細な面もあり、しつこく構われることを好まない性格です。
甘えん坊な面もあり良く鳴く(語りかけてくる)といった特徴もありますが、うるさいほどの鳴き声ではありません。
⑥猫ソコケの値段や入手方法
珍しい猫のため入手が難しい可能性があります。
ブリーダーやペットショップで取り扱いがあるか相談しみるのが良いでしょう。
値段については目安として、10~25万円位で入手できるかもしれません。
同じように自然発生的な猫で、比較的入手可能なメインクーンやブリティッシュショートヘアーがこの位の値段で取り扱われています。
⑦猫ソコケの飼い方
活発に遊べるキャットタワーや空間を準備し、年齢に応じた食事、栄養管理を行ってあげると良いでしょう。
アンダーコートがなく寒さに弱いため、空調管理や、マット、毛布、上着類などを用意し、しっかりと保温ができるようにしましょう。
自然発生種のため比較的病気には強いですが、一般的な猫もかかりやすい病気(下部尿路疾患、ストレス疾患など)だけは注意してあげてください。
⑧まとめ
身近な猫や、木の皮に擬態するといった不思議なイメージを沸かせる猫です。
賢さや人懐こさは小さな子供やペットのいる家庭でも飼いやすいと言える猫ですが、ソコケと出会うこと自体が難しそうであり珍しい猫です。