がっちりとした体形に密集してもこもこした被毛が特徴的な猫「ヨーロピアンショートヘアー」。
名前も見た目も似た猫「ブリティッシュショートヘアー」とはどんな違いがあるのか?
どういった性格を持ち、どんな風に飼ったら良いのか、といったことや値段についてご紹介します。
ヨーロピアンショートヘアー pic.twitter.com/E3eZoVUMBo
— 猫の王国 (@nekonekogazou) September 9, 2016
目次
①ヨーロピアンショートヘアーはどんな猫?
スウェーデンをはじめとするヨーロッパに古くから住んでいた土着猫が起源と言われている猫「ヨーロピアンショートヘアー(別名:セルティックショートヘアー)」。
イギリスのブリティッシュショートヘアー、アメリカのアメリカンショートヘアーと「容姿」、「地域に根差した土着猫」であるといった共通点を持つことから同一品種として考えられていました。
ヨーロピアンショートヘアーが1つの品種として認識されるようになったのは、スウェーデンを含むスカンジナビア半島に住む土着猫が、新しい品種の猫として1982年にFIFeに登録されてからです。
同じヨーロッパ内にあるイギリス品種公認団体GCCFでは非公認であり、土地柄のややこしさを体現しているようですね。
また、非公認ですが突然変異でアルビノとして生まれたヨーロピアンショートヘアーはヨーロピアンアルビノと呼ばれることもあるようです。
②ヨーロピアンショートヘアーの体形や見た目の特徴
四肢、胴、太いしっぽなど全体的に長めな特徴を持つセミゴビータイプの体形をもち筋肉質でどっしりとしています。
同じボディタイプといわれるブリティッシュショートヘアーより控えめではありますが顎の下に皺があり、よりスリムな体形をしている印象を与えます。
短毛でしっかり密集した被毛はやわらかく光沢があり、ブラック、レッド、ブルー、クリーム、タビー、ホワイトなど様々な色を持ちます。
大きく丸みを帯びた目は、ブルーのみ認められているブリティッシュショートヘアーと異なり毛色に応じた複数の色を持ちます。
また、白い被毛を持つ場合のみオッドアイを持つ猫も品種として認められています。
③ヨーロピアンショートヘアーの平均体重
平均的な体重はオス6~7kg、メス4~5kg程になり、一般的な猫、ブリティッシュショートヘアー(オス4.5~6.4kg、メス3.4~5.5kg)に比べると少し大きめです。
④ヨーロピアンショートヘアーの平均寿命
平均的な寿命は16~19歳と言われています。
14~17歳と言われるブリティッシュショートヘアー、15歳の一般的な猫と比べてもより長めです。
⑤ヨーロピアンショートヘアーの性格
賢く、人に懐く、他の動物とも仲良くでき社交的、適応力がある、遊ぶことが好き、ネズミ捕りが得意で活発な性格を持ちます。
中には縄張り意識の強い子もいるため、猫個人のスペースが確保できることが望ましいかもしれません。
⑥ヨーロピアンショートヘアーの値段や入手方法
里親募集を見たり、ペットショップ、ブリーダーに取り扱いがあるか相談してみるのが良いでしょう。
おおよその目安として40万円程で取引されることもあるようです。
参考として、ブリティッシュショートヘアーはペットショップ20~25万円、ブリーダー25~35万円程です。
⑦ヨーロピアンショートヘアーの飼い方
☆生活環境
活発な性格、筋肉質な体形を持つため、キャットタワー、おもちゃなどの遊具、自由に動ける空間を設け運動がしっかりできる環境を整えてあげるのが良いでしょう。
お手入れは短毛種であるため週に1回程のブラッシングで問題ありません。
冬場などはブラッシングの血行促進効果で寒さ対策をするのも良いかもしれません。
☆かかりやすい病気
自然猫であるため遺伝性疾患も少なく健康的な体質を持ちますが、体形を考慮し成長段階による運動量不足で起こる肥満を防いだり、一般的な猫のかかりやすい病気(泌尿器疾患、ウイルス性疾患)などに気を配る、定期的な健康診断を行うといった配慮を行うと良いでしょう。
⑧まとめ
社交的な性格と、お手入れの気軽さから先住動物がいる家庭や、小さな子供がいる家庭でも気軽に飼う事ができる猫ではないでしょうか。
人間の赤ん坊と一緒に育てたら、長い時間を共にできる良いパートナーとなってくれそうな長生きな猫です。