猫が爪とぎする理由を知っていますか?
愛らしい爪とぎ姿は見ている人すべてを和やかな気持ちにさせてくれるとは限りません。爪とぎをされて家の中が傷だらけになることもあります。
猫の困った爪とぎ対処としての「しつけ・防止方法」はあるのか?
人気の爪とぎの種類や、爪とぎの作り方などと一緒に紹介していきます。
目次
①なぜ爪とぎするの?爪とぎの理由は?
「甘えたい・イライラする!・気分を切り替えたい・落ち着きたい」といった気持ちの表れや、獲物を獲る・木に登る・ライバルと戦うために爪を磨く・臭いを付けて縄張りを明確にするといった「お手入れ・マーキング」をするためと考えられます。
②爪とぎされるとなぜ困るのか?
「やめられない!止まらない!!!」(by猫の心の声)。
一度やり始めたら、気が済むまで止めることができないのが爪とぎ。
飼い主の貴方が「やめて!」と言っても場合によっては、家財道具が大変なことになるまで、毎日毎日同じ場所でバリバリと爪とぎをし続けることがあるかもしれないからです。
③爪とぎはやめさせられるのか?防止は?
猫が覚えてしまった場所での爪とぎをやめさせることは難しいです。
私たちが行う「爪切り」のように猫にとっては当たり前のことだからです。
小さな子供に頭から「ダメ!!」といっても通じないように、猫にも爪とぎをしていい場所へ誘導してあげることが大切です。
そうすることで猫も私たちもお互いに幸せになれます。
④爪とぎのしつけをしよう!
☆爪とぎのしつけは最初が肝心!
生後1~2ヵ月位、爪の出し入れができるようになったり、自力で排泄をするようになってくると爪とぎもし始めるようです。
☆しつけ方法
0)しつけは根気が必要なものであることを頭に置く。
1)飼い猫が好む「高さ・材質・大きさ」の爪とぎは何か観察する
(例:柱、床、段ボール、カーペット、壁)
※すでに爪とぎをしている場合のみ。新たに把握する場合は複数種類の爪とぎを設置してみるのも方法としてはあり。
2)どんな時に爪をとぐのか観察する
(例:寝起き、食事後、毛繕い後、遊んでいる時、気を引きたい時、不機嫌)
3)1の爪とぎを1部屋1個(1匹につき)は設置する
※古くなり使いづらくなったものは早めに交換する
※ほかに、子猫の頃から爪切りに慣れさせる等などの方法もあり
☆どうしてもしつけができない時
・爪とぎをしようとしたら爪とぎ器をあてがう
・爪とぎされる場所へ障害物を置く、カバーを敷く、忌避剤を塗る・スプレー
する。
・声掛け(「ダメ!」など)をし爪とぎしていい場所へ連れていく。
・爪とぎの周りで遊べるようにする
(興奮した気持ちを落ち着けるために爪とぎする猫の習性を利用する)。
⑤好きなだけ爪とぎできる場所を作ろう!爪とぎ人気の種類や作り方
☆材質別爪とぎの種類と特徴
1)段ボール(紙)
・ほとんどの猫が好むといわれるほど最も人気がある
・通販、梱包、みかんの箱などに利用される段ボール素材を好む猫に向く
・安価で設置が楽
・種類が豊富(床置き、壁掛け、ハウス型、遊具型、ベット型など様々)
・とぎカスが出やすく片づけが必要だが、処分が楽であり使い捨て用
・ほかの素材に比べ一番早く消耗しやすい
2)麻縄
・段ボールに次いで人気がある
・ポール型であれば遠慮せずに体重をかけて力いっぱい爪とぎできるため猫の満足度が高い
・種類が豊富(丈夫なポール型から比較的安価な床置き型まで様々)
・丈夫さと値段・重さ・耐久性・使用可能な期間が比例し、比較的長く使える
・一度設置したら長く使えるため使い捨てよりは経済的という見方もある
3)布
・好みは分かれる
・ソファ、ふとん、じゅうたん、カーテンなどの布素材を好む猫に向く
・爪とぎされたくない物をカバーする目的で使われることが多い
・料金は高め
・種類は少なくお手入れするものではない(取り外したり洗うことはできない)
・ほとんどとぎカスがでない
・長く使える
4)木
・爪とぎと認識されない場合がある
・家具や壁、柱を爪とぎターゲットにしてしまう猫向け
・長く使用できるが高価
※設置方法は爪とぎによって床、壁、キャットタワー一体型などがあります。
おすすめなのは麻縄タイプで、試しに使うなら段ボールタイプですね。
☆自分で作ることもできる!自作爪とぎ
・飼い猫の好みに合わせて爪とぎを作ることが可能です。
・猫の体長より大きめの箱に、等間隔の切り込みを入れたうえで蛇腹に折りたたんだ段ボールを入れる
・幅10cm位の細長く切った段ボールを猫が乗れるサイズまで丸める
・コーン、使い古しのタイヤなど安定感あるものに麻縄を巻き付けて固定する
⑥まとめ
困った爪とぎに備えることで、より飼い猫との距離を縮めることが期待できます。
猫の爪とぎへの気持ちを理解していく過程を一緒に楽しむ環境作りができるのが理想的ですね。