ある日突然猫の髭が大量に抜けてしまうととても驚きますよね。
人間の髪の毛のようにある程度自然に抜けるのは普通のことなんでしょうか。
それとも病気なのでしょうか。
髭が抜ける原因や時期を髭の役割もおさらいしながら確認していきましょう。
猫のひげの役割!長い理由?
猫が細い通路をするすると入っていく様子や暗闇を走るところを見たことはありますでしょうか?
その時にフラフラしたり壁にぶつかったりする猫は少ないと思います。
猫の髭はとても感度の高いセンサーになっています。
口の周り、目の上、頬に生えているのは障害物を感知して大切な顔がぶつからない様にするためです。
猫が細い通路を通る時、髭の端から端で長さを図って自分が通れる道かを測っているのです。
しかし、たまに通路を髭で測ることなく違う所に行ってしまう時があります。
髭で空気の流れを感じ障害物があると判断した時です。
空気の流れを髭で感じ取ることで暗闇でもぶつかることなく歩くことが出来るのです。
猫が髭で空気の流れを感じ取る力はすごく、人が死んだふりをしても猫はそれに気づいているのです。
猫の髭が短くなったという方もいますが、猫は年を重ねると自然に短くなるものなので安心してください。
髭が抜ける原因
主に三つの原因が考えられます。
・自然に抜ける
・ストレス
・病気
たまに髭が抜けている時は気にしなくて良いのですが抜け過ぎや様子がおかしいと感じたらそれは病気かもしれません。
髭が抜けるのは病気?
ニキビダニ症(毛包虫症)
脱毛・ただれ・瘡蓋(かさぶた)・フケ・膿疱(のうほう)・かゆみ・皮膚がぶつぶつになる等の症状が現れます。
猫の体にいるニキビダニが毛包の中に寄生することが原因で発症します。
発症した場合、ダニ駆除薬か薬浴を行い治療していきます。
ひげが抜ける時期
子供から大人になる時期に生え変わるので抜けやすくなります。
中には毛が生え変わる換毛期に生え変わる子もいます。
自分のお家の猫の様子を観察してどの時期に生え変わるかチェックしておくと良いと思います。
髭が抜ける対策・予防方法
自然に生え変わるのは何もしなくて大丈夫です。
対策・予防をしてほしいのはストレスと病気の場合です。
<ストレスの場合>
猫がストレスを感じている時のサイン
・よく鳴く
・去勢していてもスプレー(マーキング)する
・粗相をするようになった
・攻撃的になった
・極端に臆病になる
・下痢、便秘が頻繁に起こる
・食欲不振
・毛づくろいする時間が長い
・布類をよく噛むようになった
解消法としては、おもちゃで遊んであげる、ブラッシングする、安心できる空間を作るなどがあります。
猫によって解消方法は様々です。
飼い主がその猫にあった方法でストレスを減らしてあげて下さい。
<ニキビダニの場合>
ニキビダニ症の決まった予防方法はありません。
常に猫の健康状態をチェックしストレスを溜めないよう気を付けてあげて下さい。
症状が出た時は病院で診てもらいましょう。
早期発見のため定期的な健康診断を受けることも予防につながるでしょう。
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まとめ
猫にとって髭は無くてはならない物です。
髭が無いと障害物にぶつかったり、つまずいたりする危険があります。
新しく生えてくるまで部屋の隅にうずくまって動かなくなってしまうこともあります。
自然に抜ける髭以外は、猫の心と体の健康が保たれていれば基本的に髭が大量に抜けることは少ないです。
しかし常日頃から猫の体調管理に加えて髭のチェックもしてあげて下さい。
もし病気に掛かっても早期発見すれば猫の体の負担もぐっと少なくなります。
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