ふわふわでよく動く猫のしっぽ。
猫のチャームポイントとしてとても人気なしっぽですが、さまざまな種類・役割があります。
ふわふわのしっぽに癒されている人も多くいるのではないでしょうか?
しっぽが短い猫もいますよね。
どんな種類の猫なんでしょうか。その性格は?
そもそもなぜ個体によって長さが違うのでしょうか。
しっぽから分かる猫の種類や、感情表現方法についてもご紹介します。
猫のしっぽの構造
約19個(しっぽの長さによって4~24個)程の尾椎と呼ばれる骨と、4つの筋肉、複数の神経が集まって形成されています。
そのため、しっぽの先までしなやかに動く繊細さがあります。
あまりしっぽを強く触ったりひっぱったりしてはいけない理由がここにあります。
複数の神経は骨盤近くに集約されているため、神経が傷つくと歩行や、排せつに障害がでてしまうこともあります。
一般的な猫のしっぽの役割
しっぽには3つの役割があります。
1つ目は、「バランス保持」
走る時、高い所からジャンプをする時、狭くて高い場所を歩く時など、体のバランスを取る時に役立っています。
しっぽの短い猫は後ろ足が発達し、後ろ足でバランスを取ることに長けているようです。
2つ目は、「感情表現」
寝ているときにしっぽで返事をしたり、怒っていたり、何かに興味を示していたりと、その時の感情により様々な動きをみせてくれます。
例)
・うれしい、甘えたい⇒しっぽをぴんと立てる
・威嚇、攻撃体制⇒しっぽの毛を逆立てぼわっと太くする
・恐怖⇒足の間にしっぽを挟む
・しょんぼり、体調が悪い⇒しっぽをだらりと下げる
・落ち着かない、不安⇒小さく小刻みにしっぽを動かす
・怒っている⇒大きくバタバタしっぽを動かす
・リラックス・考え事をしている⇒左右にゆっくり降る、体に巻き付ける
3つ目は、「暖をとる、マーキングを行う」
しっぽには臭腺があります。
縄張りを示すためにマーキングをすることもあります。
また、寒い季節にしっぽを自分にまきつけて眠ることもあります。
しっぽが短い猫の種類?
しっぽには短いものや、長いもの、鉤状のもの、そもそもしっぽがない子など様々なタイプの猫がいます。
一般的には長いしっぽがもともとの猫のしっぽの長さのようですが、突然変異でそれ以外の状態のしっぽをもつ猫が生まれたようです。
日本には短いしっぽの猫が多く、外国産の猫と交配することによっても様々な種類のしっぽをもつ猫が誕生しました。
また、短いしっぽが優性遺伝子であるため、短いしっぽの猫の方が個体数も多いです。
しっぽが短い猫としては「ジャパニーズボブテイル」が有名ですね。
割とおとなしい優しい性格の猫で飼いやすい種類の猫だといえます。
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しっぽがない猫もいます。
マンクスと呼ばれ、17世紀ころに貿易商が置いて行ったしっぽのない猫が独自に繁殖してきたといった説などがあります。
交配による繁殖の致死率が高く繁殖には向かないことも有名です。
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しっぽが長い猫の性格と短い猫の性格
一般的に長いしっぽの猫は感情表現豊かで、それとは逆に短いしっぽの猫は臆病で怖がりであるといわれます。
ただ、猫の性格は育つ過程で備わるものなので何とも言えないところではありますね。
まとめ
猫のしっぽは見た目通り可愛らしく、繊細な器官です。
繊細なだけでなく、表現力豊かなしっぽは見ていて飽きることがありません。
種類や数も様々あり、猫への興味が更に深まる器官といえるのではないでしょうか。
飼い猫のしっぽの動きを観察し、更に深いコミュニケーションをとっていきたいですね。
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