水虫に悩まされている人は多く見ますよね。
実は猫にも水虫があるのです。
人から猫へ、猫から人へ水虫は感染するのでしょうか?
猫の水虫の治療方法や予防対策や薬について解説いたします!
①猫の水虫症状
猫の水虫は「白癬(はくせん)」「皮膚糸状菌症」とも呼ばれています。
症状が現れる箇所は顔、耳、四肢が主になります。
初期病状
感染初期は水虫特有の痒みは見られずフケ、皮膚炎、瘡蓋(かさぶた)の症状が出てきます。
水虫だかといって軽視してると強い痒みや湿疹、円形脱毛(リングワーム)、丘疹(ぶつぶつ)が伴い猫ちゃんもイライラストレスがたまっていきます。
他の病気の可能性
水虫自体は、死に至る病気ではありませんが「猫白血病ウイルス感染症(FeLV)」や「猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)」に感染していても水虫の症状が現れますので、皮膚をこまめに観察して、症状が現れた時は早めに病院に行きましょう。
②水虫の原因
水虫の原因は、「皮膚糸状菌症」の名の通りカビの一種である「皮膚糸状菌」という菌に感染することにより発症します。
皮膚糸状菌は高温、多湿で風通しの悪いところで皮膚にあるたんぱく質を餌にしてどんどん増えていきます。
既に感染している動物に接触することで感染します。
水虫にかかりやすい猫
他にも子猫や神経質な猫、ストレス、免疫が低下している猫、被毛が長い猫は水虫になりやすいので日々の様子を注意して観察して下さい。
③猫の水虫の治療方法・予防策や薬は?
主な治療方法は、薬の服用、塗り薬、シャンプーで洗浄があり、薬は抗真菌薬を使用して治療に45日以上掛かると言われています。
薬を塗りやすくするために毛を刈ることがあります。
室内飼いなら、すでに感染している動物との感染を避けることが一番の予防方法です。
生活環境を整えストレスを少なくする事とこまめに掃除を行い清潔に保つようにして上げて下さい。放し飼い場合は常に状態観察を行い、少しでも異変が見られたら病院に行きましょう。
水虫の薬は?
クロトリゾマール
テルビナフィン
④猫の水虫は人に移る?
水虫は猫から人へも移りますし、人から猫へも移ります。
感染した人が歩いたカーペットや畳を歩くだけで、感染した猫などが体を掻いたときに菌が飛び散りその上を歩くと感染します。
白癬菌を追い出さないと、ペット含めて家族全員がずっとかゆみと戦い続けなければいけません。
お互いが水虫になった場合、どちらかが治療で治っても一緒に生活している以上またすぐに感染し発症してしまうので飼い主もペットも同じタイミングで治療を行うようにして下さい。
感染しているのに症状が出ないときもあります。
この場合気付かないうちに水虫の感染源になり治療を続けていても感染源を絶たないことには完治することは不可能なので症状がなくても周りで水虫が続いて治らない人や動物がいる時は一度病院を受診することをおススメします。
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⑤まとめ
水虫になると命の危険はありませんが、人も猫もとても辛いですよね。
感染方法も接触するだけやカーペットや畳を介して感染するのでとても掛かりやすい病気になります。とくに免疫力が弱い方はご注意ください。
ちなみに人間の場合は、菌がいったんついても24時間以内に洗い流せば水虫になることはありませんのでご安心くださいね。
治療にも時間が掛かるため完治までに根気が必要です。
人も猫も気持ちよく暮らしていくために予防をしっかりと行い感染してしまった場合は早期治療ができるように心がけて下さい。
水虫は、他にも重大な病気の可能性が隠れていることがあるので注意して観察をして下さい。
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