猫エイジアンという聞きなれない猫たちがいます。正式な猫種ではありませんが、稀有な猫として人気があります。
では、エイジアンの性格・飼い方や値段、バーミーズとチンチラとの比較などについてお話したいと思います。
1 猫エイジアンの歴史
1981年、イギリス生まれのチンチラペルシャのオスとバーミーズのメスの間に4匹の雌猫が生まれたのが起源となっています。
子猫4匹は、銀色の毛を持ったとてもきれいな猫だったため、それを見たロシアンブルーのブリーダーが一つの品種としてエイジアングループを作り上げました。
現在のエイジアングループには、バーミラ・セルフ・スモーク・タビー・ティファニの毛色からなります。
特に、1985年でGCCFに新猫種として登録されたバーミラは、エイジアングループの元で各亜種を生み出しました。同年、「The Asian Cat Association」(エイジアン協会)が発足しました。
2 猫エイジアンの特徴
2-1 体型
エイジアンは1981年、オスのチンチラ(ペルシアの一種)とメスのバーミーズとの間に偶然生まれた4匹の子猫が、現在エイジアングループ(バーミラ・セルフ・スモーク・タビー・ティファニー)と呼ばれている猫の源流です#猫の歴史#猫好き pic.twitter.com/6gs3wbNj0E
— 山野絵梨奈 (@CoCoErinaCoCo) August 27, 2016
筋肉質と丸っこい体つき。足は長細く、しっぽは長めの真っ直ぐです。
2-2 毛・色
猫エイジアンには、何種類か毛色があります。その中で一番人気なのが、バーミラですね。
・バーミラ
シルバー・柔いクリーム色と、毛先が半分か・ワンポイントと違う色(黒・ライラック)が入っています。因みにバーミラはバーミーズ(Burmese)の「Barm」とチンチラ(Chinchilla)の「illa」を足して名前をつけています。
バーミラ紹介動画 Animalplanet(英語版)より
Burmilla https://t.co/LGGbD7XNAT #Cats101 @https://twitter.com/animalplanetさんから
— nekogasuki (@nekogasuki49) August 27, 2016
・セルフ
ブラック・ブルー、チョコレート、ライラック、レッドなど一色で成り立っています。ブラックは、さらにバーミーズを掛け合わせてブリテッィッシュボンベイの亜種の元猫になっています。
・スモーク
黒毛が上で、下がシルバー毛と密集しています。見た目スモークがかかったような感じの色です。
・タビー
マックレル(サバ模様)・スポット(斑点)・クラシック・ティックド(一本の毛に複数色)に分けられます。因みにアビシニアンと交配の末、ティックド(一本の毛に複数色)つまり、テッィクドタビーという毛色ができました。
・ティファニー
毛並は、セミロングで模様や色は関係なし。バーミラの長毛猫ですね。「エイジアン・セミロング」とも言われています。
2-3 目・色
目の色は、黄色から緑へと変化に富んでいます。目の周りは、アイライナーのようなシブい毛色で引かれています。
3 猫エイジアンの性格
チンチラの物怖じしない性格とバーミーズの愛くるしい仕草の性格が上手く継承されています。
好奇心があり、部屋の中を探検します。自分の冒険心をくすぐるものは大好きです。
ただ、車のクラクションや工事現場の大きな物音が嫌いですね。
4 エイジアンの値段や購入方法
レアなエイジアンのバーミラは、日本での入手は難しいです。日本のブリーダーを探してみましたがヒットしませんでした。イギリスのブリーダーを探すしかないですね。
The Asian Cat Associationという協会があります。問合せもできますが、ただし英語で問合せになります。
値段はイギリスブリーダーとの交渉になりますが20万円以上は覚悟しておきましょう。
5 エイジアン猫の飼い方
5-1 運動について
比較的行動派である猫エイジアンです。運動も激しいものではないですが、足元がしっかりとしたキャットタワーを用意しましょう。
5-2 部屋の温度
特に夏場では毛が多いので熱が体の中にこもってしまいます。暑さを感じさせないように部屋の空調湿度は、28℃くらいで設定しましょう。
5-3 病気について
エイジアン猫の元猫は、チンチラとバーミーズです。遺伝子疾患を受け継ぐことになります。
チンチラからもらった疾患、多発性のう胞腎からの慢性腎不全になりやすい傾向になります。一度、病気にかかりますと治療ができません。
飼い主さんが、猫の様子をしっかりと観察します。水を多く飲んでいないか、また尿は出てないかと早期発見が大事になってきます。
もし、多飲多尿やぐったりとしていた場合はただちに、病院へ行くことお勧めします。
また、角膜炎や結膜炎などの目の病気、歯周病やアレルギー皮膚疾患にもなりやすいので注意が必要です。
5-4 ブラッシングとシャワー
短い毛の割に毛の量が多いので、週3回はブラッシングしてあげましょう。子猫頃から慣れさせておくといいですね。
シャワーは週1回程度です。もしシャワーを嫌がったら止めましょうね。
6 バーミーズとチンチラとの比較
猫エイジアンは、バーミーズとチンチラとの間にできた猫たちなので大きな違いはありません。
ただ一つだけ大きな違いがあり、猫エイジアンは鳴き声が大きいのです。集合住宅で猫エイジアンを飼うのは控えたほうがいいですね。
できれば、ご近所の距離が離れている一軒家などで飼うといいですね。
まとめ
猫エイジアンは、日本では滅多にお目にかかれない希少猫です。
エイジアンは、グループとしてあくまでもチンチラとバーミーズの間にできた猫たちの総称です。中でも有名なのがバーミラなのですが、入手がかなり難しいようです。
もし、ご縁があったときは性格や飼い方をぜひ参考してくださいね。