ペットとしての歴史は30年に満たないアメリカンキューダ。
まだまだ謎に包まれている猫アメリカンキューダについての特徴や性格や飼い方についてご案内します。
①アメリカンキューダの歴史や特徴は?
アメリカンキューダ pic.twitter.com/B4GjXDFulb✨
— 癒しのネコちゃん★天国 (@xecamilidok) October 21, 2015
アメリカンキューダの先祖はスペイン産まれの猫です。
17世紀~18世紀にアメリカへ渡航する際の害獣(主にネズミ等)駆除の役割で乗船しました。
猫達は水を与えられたのみで、エサは一切与えられませんでした。空腹の猫たちは自ら食料を確保しなくてはいけないため自ずとネズミ等の害獣を狩猟するようになりました。
船旅の中で高い狩猟能力が付いたため、野良になっても猫たちは獲物を捕らえることが出来たのでその土地でも生きていくことができました。
時は過ぎ、1980年代になるとアメリカのテキサス州・オクラホマ州・ニューメキシコ州の3つの州で害獣駆除専門の猫を探し出そうとする取り組みが始まりました。
「Kitten Evaluation Under Direct Assessment」と呼ばれたこの取り組みでエジプシャンマウという猫によく似た野良猫たちが選ばれました。
この猫はエジプシャンマウ同様に身体能力が高くとても早く走ることが出来ました。
エジプシャンマウの血を引くのか、血を引かず独自の能力でもともと身体能力が高いのかは未だ解明されていません。
エジプシャンマウの値段や特徴と飼い方は?性格やスポット模様は?
その野良猫たちはこの取り組みの名前の頭文字を取って「KEUDA(キューダ)」と名付けられ今のアメリカンキューダになったと言われています。
アメリカンキューダの身体的特徴や性格は?
アメリカンキューダの一番の特徴は、脇腹からひじの間にある「皮ひだ」です。
この皮ひだは地上最速のチーターの体に近い構造で、これによりおよそ時速40kmで走ることが出来ると言われております。自然界で生きてきた為、性格はとても活発で遊んで体を動かすことが大好きです。
一般的な猫は水を嫌がることが多いのですがアメリカンキューダは全く水を嫌がりません。
周りの猫に優しく自らの子猫でなくともお世話をしてあげたり、傷ついた猫のお世話もすると言われています。
②アメリカンキューダの飼い方
アメリカンキューダがペットとして飼われ始めたのはつい最近で1990年代頃から人に飼われるようになりました。そのためペットとしてのデータがまだまだ少ない猫です。
シルクのような薄く短い被毛であるため冬の寒さが苦手です。冬は特に部屋の温度に気を配ってあげて下さい。
動き回るのでそのためのスペースを確保できるようにしましょう。
まだペットとして飼われ始めて長くない猫です。野生で暮らしてきた名残で独立心の強い子もいます。無理に構わず猫たちの好きなようにさせてあげることが良いでしょう。
③アメリカンキューダの平均体重と平均寿命
アメリカンキューダは野良出身のためそれぞれの体格にはかなりの差があり、おおよそ2.5㎏~7㎏と言われております。
アメリカンキューダは平均寿命は10歳~13歳前後と言われています。
自然界で生き抜いてきたアメリカンキューダなので一般的な猫に比べとても体が丈夫です。
しかし自然界で生きてきたからこそ寿命が短かったのですが、近年ペットとして飼われるようになり飼育環境が整ってきているためもっと長生きしてくれる事が見込めます。
④アメリカンキューダの値段
アメリカンキューダは近年ペットとして飼われるようになったので取り扱っているペットショップ、ブリーダーは無いに等しいです。
その為、明確な金額は分かりませんが希少ということもありかなり高額な値が付くことが予想されます。
参考として、アメリカンキューダによく似たエジプシャンマウは20万円前後で購入されているそうです。
もしアメリカンキューダを飼いたいときはペットショップよりも直接ブリーダーさんに問い合わせてみることをおススメします。
⑤まとめ
猫の中でも原種に近いアメリカンキューダ、まだまだペットとしての情報が少ない猫なのでこれから新たな発見が待っているかもしれません。
しかしペットとしての歴史が浅いからこそ無理矢理その生活を壊すことなくアメリカンキューダのペースで飼育していくことが大切だと思います。
そして出会うことができたら、飼うことができたら、それだけですごいことだと思います!