子猫によってはすぐにトイレを覚える子もいれば、まったく覚えてくれない子もいます。子猫にトイレを覚えさせるには方法やコツがあります。
ちょっとしたコツや、トイレのしつけのタイミングなどについて解説していきましょう。
1 子猫のトイレのしつけのタイミング
1-1 子猫のトイレのしつけの時期
子猫が生まれてから一か月半くらいからトイレのしつけを始めます。すこし、歩けるようになった頃ですね。
1-2 しつけは体罰ではない
しつけと言って、トイレの練習が思い通りにいかないといって叩いたり、引っ張ったりとしないでください。子猫が怖がってしまいます。
1-3 子猫の叱り方について
子猫に叱る場合は、その場ですぐに叱りましょう。例えば、違う場所でトイレをしょうとしたときは、その場で子猫をやさしくつかまえて、軽く鼻の上を指でピンと叩きます。「ここでトイレをしたらダメ」とすこし低い声でいいます。子猫の目を見て言うと効果がありますね。
指定した場所でうまくトイレができたら、首を撫でたりして褒めます。
1-4 子猫の習慣にさせること
子猫のトイレのしつけは、繰り返し・繰り返し同じことをさせます。忍耐強く教えてあげることが大切です!
もともと、猫は習慣の生きものです。「ここでトイレをするんだよ」と、癖にすればもうトイレのしつけは終わったことになります。
1-5 基本は、飼い主さん次第
トイレのしつけのタイミングは、飼い主さんによって決まります。飼い主さんが、ちゃんとしつけの方針を持っているかどうかです。
子猫に対して「これはいいよ!・これは悪いよ!」と言えるかどうかです。中途半端な態度を取ってしまいますと子猫がストレスを持ってしまい、飼い主さんに噛みついたり、他の場所で粗相をします。気を付けましょう。
1-6 粗相や噛みつきの対策
子猫のトイレのしつけ中、粗相や噛みつきが出てきた場合は猫が嫌がっていることが多いですね。飼い主さんが、何に対して嫌がっているのかを探します。
トイレ自体が嫌なのか・砂の相性が合わない・飼い主さんが強引に子猫を扱ってないかと考えます。それをひとつずつ改善します。
・トイレを変えてみる
子猫用猫トイレを使用して、認識してもらえなかったら、一回り大きい猫トイレに変えてみます。
・砂を変える
砂と言ってもいろいろと種類があります。
ベントナイト(粘土の一種モンモリロナイトという粘土鉱物)・おから・木・紙・シリカゲルなどがあります。
ベントナイト
ベントナイトはおしっこの吸収力が高く、最も自然の砂に近い成分が入っています。固まるのが早いのも特徴です。エバークリーン(6.35kg 3個入)の値段は、5700円~結構、いいお値段しますね。
おから
原料がおからの場合は、臭いはありませんし、消臭効果もあります。ただ、小粒なので猫の手足について、外へまき散らしてしまいます。トフカスサンドという商品があります。価格は4袋入りで4000円~。
パインウッド
木で作られたパインウッドは、木の香りで消臭効果の高い砂です。ひのきやおがくずなどを利用しています。木で砂?と思いでしょう。木を細かく砂のように作っています。欠点としては、おしっこがかかっても色が変わらないことです。木の匂いが合わない猫や人間もいます。値段も、4袋セットで3000円くらいですね。
紙
紙は、固まらない猫砂として販売されています。掃除の時には、トイレに流せます。消臭効果と吸収力は、いまひとつですね。値段は、お花畑ペーパーサンド 7L:6個4800円~。固まらせる猫砂より、若干高い値段ですね。
シリカゲル
シリカゲルは、お菓子の中に入っているシリカゲルです。消臭効果・脱臭効果は、かなりのものです。長く聴きます。欠点は、小粒で足につきやすく、白い粉がついてしまい足跡が床に付きます。掃除が大変になりますね。値段は、消臭砂シリカゲルサンド 5L×4袋 SGS-50 3000円です。
2 子猫にトイレを覚えさせるためのコツや方法
2-1 猫の習性を利用する
先祖猫は、砂漠で生活をしていました。なので、猫にとっての砂は、安心する場所であり、またおしっこやうんちをするところでもあります。
その習性を活かし、猫用トイレを購入して砂をいれてトイレをしやすい環境を与えてやると、トイレをすぐに覚えます。
2-2 先住猫や母猫に任せる
実は、猫は真似をする能力があります。子猫の周りに先住猫や母猫が居る場合、先住猫や母猫がトイレをしているところを何回も見ていると自然と覚えていきます。
ただし、悪い癖を持った先住猫がいたら、子猫と隔離しましょう。真似をしてしまいます。
例えば、トイレ以外で粗相する先住猫には、何か他の問題があります。まずは、問題を片づけてから子猫といっしょにさせましょう。
2-3 先住猫や母猫がいない場合
子猫のトイレサインを飼い主さんが見極めます。
トイレサインは、人間の子供と同じです。腰をくねくねさせる・うろうろと落ち着きがない・床にへばりついて匂いをかぐ、引っ掻く・きょろきょろと目が泳いでいる・腰の辺りを力んでいるなどがあります。
サインが出たら、素早く優しく子猫を抱えて猫トイレへ連れいき、おしっこやうんこをさせます。
そこで、飼い主さんが「ここがあなたのトイレ場所ですよ」と言い、うまく排泄ができたなら、ほめてあげましょう。
2-4 子猫の気持ちに合わせて根気よく意識させる
トイレの場所を固定し、トイレを清潔にしておくとそこが、子猫のトイレだと意識します。それまでは、根気よく繰り返し覚えさせることです。
まずは子猫がトイレを覚えることが大切なので、個体差もありますが、他の猫とのコミュニケーションも取りながら、飼い主さんがしっかりとトイレサインを見逃さないようにしましょう。
まとめ
このように子猫のトイレのしつけを覚えさせるには、子供さんと同じで根気強く優しくわかりやすく教えてあげることが大切です。
各家庭の事情や個体差がありますので、それに合わせた対応をしてあげましょう。
猫は、繊細な動物です。覚えさせるという考えではなくごく自然な姿でトイレが出来るように気配りをするのが飼い主さんの役目です。
その上で、子猫のトイレのしつけを楽しみながら子猫にトイレを覚えさせていきましょう。