カンガルーを思わせる細長い手足にしっぽ、印象的な顔もつ猫「ピーターボールド」、一度見たら忘れることができない魅力ある猫です。
スフィンクスに似た見た目と、猫以外の生き物を連想させるピーターボールドはどんな性格を持つのか?
スフィンクスとの違いや、特徴、飼い方、値段についてご紹介します。
目次
①ピーターボールドはどんな猫?
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— 猫の王国 (@nekonekogazou) July 10, 2016
1988年にロシアで発見された突然変異種の猫「ドンスコイ(ドンスフィンクス)」とオリエンタルショートヘアーを交配させて生まれた猫です。
オルガ・マロノアがヘアレス遺伝子研究のために行った交配から生まれた4匹の子猫の内の一匹、「ノクターン」がピーターボールドの基礎です。
名前の通りの「無毛」もしくは「桃の表皮のような産毛」がある美しくも珍しい姿が評価を得たことからノクターンが交配の基礎になったようです。
1966年にSFF、1997年にTCIA、2003年にWCFと相次いで品種として公認されました。
②ピーターボールドの体形や見た目の特徴
小さくシャープな顔にぴんと正面を向いた大きな耳、アーモンド形の目、全体的に筋肉質ですらりと長い胴体、手足を持ちます。
目、被毛(皮膚)の色はすべての色があります。
スフィンクスとの大きな違いはひげの有無や被毛の生え方です。
ひげを持たずほぼ無毛で産毛程度の被毛状態を持つスフィンクスに対して、ひげのあるピーターボールドは無毛タイプのボールド、毛があるタイプのヘアリーの2種類のタイプがいます。
2種類のタイプは更に細分化されており、ボールドは完全に無毛のウルトラボールド、部分的に毛が生えるフロック、シャモア、全身に産毛のような細かい毛を持つベロアがいます。
ヘアリーは直毛のストレート、ワイヤーヘアのようなブラッシュがあり短毛のオリエンタルショートヘアーのようなイメージです。
③ピーターボールドの平均体重
平均的な体重は雄で約3~6kg、雌で約2.5~5kg程度であり、スフィンクスや一般的な猫と同じ位の体重のようです。
被毛がほぼなく華奢な見た目を持つため、体重も軽そうなイメージを持つ猫ですがそんなことはないようです。
④ピーターボールドの平均寿命
およそ14~15年程度です。
スフィンクスの12~14年、一般的な猫の15年と比べても同じくらいの平均寿命を持つようです。
⑤ピーターボールドの性格
明るい、活発、社交的、賢い、甘えん坊、人の気を引きたがる所があり依存心は少し強めです。
子供や他のペットとの共生ができ、賢さもあるためしつけも安心ですし、あまり手がかからない猫と言えるのではないでしょうか。
⑥ピーターボールドの値段や入手方法
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— あかね@セルレギオス (@arare05mao) January 6, 2016
世界でも希少で高価な猫に数えられる猫であり60万円程度するとも言われています。
日本ではあまり流通していないため取り扱いがあるかブリーダーやペットショップで相談してみるのが良いでしょう。
スフィンクスのペットショップ価格は15~20万円、ブリーダーでは20~30万円となっており、しわの多さなどで希少性が高まり10万円程値段が上がることもあるようです。
⑦ピーターボールドの飼い方
☆生活環境
被毛の特徴から、気候の変化や直射日光、ケガをしやすい身の回りの物には気を配る必要があります。
UVカット可能なカーテンを利用したり、皮膚を傷つける可能性のあるものをテープなどで保護しておく、室内温度を適温に保つ、寒くないよう衣類やキャットベットを用いるのも良いでしょう。
外出の際には日焼け止めを塗る、衣類を用いるといった工夫も必要です。
適度に遊べる空間や、キャットタワー、おもちゃなどを設置しておくのも良いです。
☆お手入れ方法
無毛のボールドタイプは特に皮膚の状態に気を配る必要があります。
皮脂を溜め易いため、定期的なシャンプー、蒸しタオルなどで体を拭うことで体を清潔に保ってあげましょう。
☆かかりやすい病気
皮膚病や熱中症、歯の異常に気を付けましょう。
念のために交配元のドンスコイやオリエンタルショートヘアーが持つ遺伝性疾患や、一般的な猫もかかる下部尿路疾患などへも理解を深めておくと安心でしょう。
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⑧まとめ
ピーターボールド、スフィンクス共にほぼ無毛で華奢な見た目は大切に扱ってあげないと!と思わせる魅力があります。
飼いやすい性格の猫ですが、普通の猫と一味違った魅力的な見た目をもつピーターボールドに心惹かれる人は多いのではないでしょうか。