猫が前足の爪をといでいる光景を見たことがあると思います。
後ろ足はとがないのかな?と思ったことはありますか。
後ろ足の爪切りは必要なのでしょうか。
今回は猫の前足と後ろ足の爪の役割の違いと、猫の爪切りのコツや頻度についてまとめました。
①猫の爪の役割
猫の爪は前足と後ろ足でその役割が違ってきます。
<前足の爪>
狩りをするときに獲物を仕留める役割があります。
<後ろ足の爪>
飛び降りる時や走る時に踏ん張りを効かせる役割があります。
実は猫の爪の数は前後で違います。
前足の爪は5本ずつで計10本
後ろ足の爪は4本ずつで計8本
これは人間にとっての指と同じ肉球の数の違いで決まっています。
②爪切りの頻度とやり方
<頻度の目安>
・子猫や良く動いて遊ぶ猫
7日~10日に一度
・大人しい猫や老齢の猫(7歳くらい~)
2週間~3週間に一度
上記はあくまでも目安です。猫の爪を見て1本でも尖った爪があれば切ってあげましょう。
猫の爪の切り方やコツは?
猫の爪を切ってあげようとすると暴れる猫もいます。気を付けないと尖った爪でかなり引っ掻かれます。一度イヤな想いをさせると次からも苦労するので、できれば子猫の時から慣らせましょう。
<抱っこして切る方法>
・猫を抱っこして顔を前に向けた状態で膝に座らせます。
・肉球を押して出てきた爪を切っていきます。
<机に乗せて切る方法>
・腰の高さくらいの机に猫を乗せます。
・すぐに足を裏返して「伏せ」の状態にします。
・腕全体で猫が動かないよう抱えて切っていきます。
その他の方法として、寝ている間に切るのも良いと思います。
基本的に猫は押さえつけられるのを嫌う生き物です。どの方法でも猫が嫌がったら無理やり続けないようにして下さい。
しかし、だからと言って爪切りをしなくていい訳ではありません。色々な方法で試してみて、その猫に合った切り方を見つけてあげて下さい。
あまりにも抵抗する場合は最終手段として病院で切ってもらう事も考えておいても良いと思います。
③猫が前足だけ爪をとぐのはなぜ?
前足を爪とぎする理由の一つに、狩りを行うため常に爪を尖らせておくということがあります。
その点、後ろ足の爪は飛んだり走ったりする時の踏ん張りに使われているので尖らせておく必要はありません。
④猫の後ろ足の爪切りは必要?
実は、猫の後ろ足の爪切りは前足ほど頻繁に切らない人が多いです。
常に地面に擦っていますので前足よりも伸びるのが遅いからだそうです。
飼っていた猫は前足を切る時についでに後ろ足の爪も切っていました。
その理由は、猫がじゃれてきて腕を抱え込まれて猫キックをお見舞いされるときに痛かったからです。
前足ほど尖っていないので良いのですが何度もされると掻き傷が絶えなかったので細目に切るようにしていましたね。
猫が巻き爪にならないようにと切っている方もいました。
前足より尖っている事は少ないと思いますが爪切り前にはきちんと確認してあげてください。
猫自身も自分で後ろ足の爪も手入れしている
実は、猫自身も前足だけしかお手入れしていないように見えて実は後ろ足もお手入れをしているのです。
爪が古くなると表面の角質を自分の歯を使って噛むことでお手入れを行っています。
⑤まとめ
前足は狩りで獲物を仕留めるため、後ろ足は踏ん張りを効かせるためと猫の前足と後ろ足にはそれぞれ違った役割があります。
しかし室内外の猫なら狩りを行う必要が無いため爪を鋭く尖らせておく必要はありません。
定期的に飼い主が爪をチェックしてあげましょう。
後ろ足は踏ん張る時などに使うため前足程尖る事はありませんが、爪の確認を怠らず人と猫の安全を確実に確保するように努めて下さいね。
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