飼い猫が病気や不慮の事故によって生死をさまようことになり、家族ともども、安楽死というひとつの選択に迫られる時が来ます。
「このまま、生かすべきか安らかに眠らせるか」
猫の安楽死を決断して後悔はしないか?
安楽死の値段や方法やタイミングについて解説していきます!
1 猫の安楽死とは?
1-1 猫の安楽死の今
猫および、ペット全体に言えることは、人間と違って、安楽死の法律はありません。飼い主さんの同意もと、安楽死は行えるのです。
ただし、安楽死はとてもデリケートな問題を持っています。猫も一つの命です。安易に安楽死を選ぶことは飼い主さんにとって難しく、精神的にも楽ではないはずです。
これから先、ペットについての安楽死の法整備が整えばまた見方が変わってくるかもしれません。
1-2 アメリカでの安楽死事情
アメリカの場合は、家族同様で住んでいたといえども、ペットに対して病気などの回復がないと判断された時は、すぐに安楽死を選択するようです。
1日でも長く苦しい姿を見せている、辛くてかわいそうだと思って猫を楽にしてあげようとする気持ちが働くようです。YesかNoかではっきりと決めていきますね。
日本では、安楽死させることについて、結構悩み葛藤しますよね。1日でも生かせてあげたい気持ちがあるからです。
文化の違いというか考えさせられます。
2 猫の安楽死のタイミングは?
2-1 猫の安楽死を考えるタイミングは?
健康診断などで悪性の病気を見つかり生存確率がほぼない場合。
不慮の事故で体が不自由になってしまって動けなくなった。
猫が老猫で介護で寝たきりになった場合など。
このような状態で生かせてあげることが猫にとって良いのかどうか迷いますね。
猫の状態を考えていきながら、自分たちの生活も維持しなければなりません。看病が長引くと考えてしまいますね。
2-2 間違った安楽死
自分たちの都合で(環境、世話が大変など)飼えなくなった猫を安楽死で解決という安易な考えを持つ飼い主さん。
環境の変化で飼えないからと安楽死を決断するのは猫の立場をムシしているのでその判断は間違っているでしょう。
3 猫の安楽死の決断は?
3-1 猫の苦痛をなくしたい
重い病気や重傷などで、猫が痛がっている姿を見るとかわいそうな気持ちになります。
3-2 老猫の生活維持が困難
猫も年を取ります。トイレもままならない時も来るでしょうし、病気もなってしまっても、鳴き声ひとつあげないで生きている姿を見ていると楽にしてあげたいと気持ちが大きくなります。
4 猫の安楽死の方法
猫の後ろ足に通っている静脈にカテーテルを入れます。
カテーテルがちゃんと入っているか見るために生理食塩水を体に投与します。
猫が怯えないようにバルビツール剤を注入します。
その上で、安楽死用の薬を静かに入れます。
数秒たったのち、猫が死をむかえて獣医から死亡宣告されます。
5 猫の安楽死の決断を後悔しないためには
猫の置かれている状況や、飼い主さんの今の状況、獣医の意見を取り入れながら、検討します。
瀕死の状態の猫を自然死で送ることができれば一番いいのです。
飼い主さんの取り巻く環境はそれぞれです。安楽死をやめるのも、行なうのも飼い主さんが考えた末でのことです。
問題は安易に安楽死を決めないことです。安易に決めてしまい安楽死を行うとペットロスになりやすいです。
愛猫のことを精一杯考えてあげて下した判断であれば大丈夫です。しっかりと供養してあげましょう。
6 猫の安楽死の値段
6-1 安楽死の費用
一般的には、5000~30000円くらいです。各動物病院に問合せをするといいですね。中には、安楽死を思いとどまらせるため、高めに金額を設定している病院がありますね。
6-2 獣医さんの重要性
安楽死の費用も考えなくてはいけませんが、やはり頼りになるのが獣医さんですし、値段も変わってきます。
猫を大事に接しながら、飼い主さんとの心のケアを親身になってくれる獣医さんを見つけることが大事になってきます。
まとめ
安楽死の決断をするのは、本当に難しいです。
最終的に安楽死を決断するのはあくまでも飼い主さんです。
決断するまでほんとに安楽死が必要なのかと自問自答しなければなりません。
それだけ決断するということは難しいのです。
猫を飼っている以上、安楽死の問題は避けて通るわけにもいきません。
飼い主さんが、しっかりと向き合うことが大事になってくるのです。