猫のブラッシングをやってげようとすると、けっこう猫が嫌がることがあります。
猫のブラッシングは抜け毛対策もできますし、静電気の対策を視野に入れながら、ブラッシングの頻度も考えて楽しくしたいものです。
猫のブラッシングの嫌がられないやり方、抜け毛・静電気対策について解説していきたいと思います。
1 猫がブラッシングを嫌がらないやり方は?
1-1猫のブラッシングの効果・必要性
抜け毛を取っておかないと床にたくさんの抜け毛が落ちてダニの温床となります。
他にもブラッシングをしながら猫の皮膚の確認ができ、腫れもの・ケガ・ノミの発見など体調変化に対応できます。その上、猫とのスキンシップもできるので、一石二鳥にも三鳥にもなります。
1-2 猫のブラッシングを嫌がれないためには?
できるだけ子猫の時から、ブラッシングに慣れさせることです。
ブラッシングによって、毛を無理やり引っ張ったりしたり、肌にブラシを押し付けないように、手で触れられるようになじませ、撫でながらブラッシングをしていきます。
猫が喜ぶツボ(背中・首回り・しっぽの付け根)をブラッシングで刺激します。もちろんやさしくやさしく抑え込む感じです。
成猫の場合は慣れるのに時間がかかりますので、ご機嫌を伺いながらするといいですね。無理は禁物です。
2 猫のブラッシング用のブラシの種類
2-1 基本は獣毛ブラシ
全身用のブラッシングです。毛の仕上げや、ちょっとしたブラシをかけるのに便利です。
「猪毛」と「豚毛」の2種類があり猫の場合は、毛の柔らかい豚毛ですね。
長毛猫では、毛先の荒い先端がデコポコしている固いタイプ。
短毛猫では、毛先がソフトで揃っている柔らかいタイプを利用します。
ただし、毛が乾いている状態で利用しましょう。毛が濡れていると逆に静電気が起きてします。また、ホコリがつきやすいのでこまめなお手入れが必要です。
価格は2000円~3000円くらいですね。
2-2 ラバーブラシ
短毛猫用のブラシです。
長所としては、価格は1000円くらいで購入でき手軽ですね。軽く持ってやさしく、猫の様子を見ながらブラッシングしていきます。
短所としては、扱い方を間違えると、皮膚病になる恐れがあります。ゴシゴシと毛を取らないことですね。毛を痛めることにもなりますし、ツヤも出なくなります。長毛猫には、向かないです。
ラバーブラシだけのブラッシングでは、なかなか終わりません。獣毛ブラシと併用していくことになります。
2-3 コーム
コームは、クシですね。特に長毛猫の毛玉をほどくのにいいですね。
一本で荒目と細目がついているものがあります。ただし、猫の皮膚を傷つけないように先の丸いコームを選びましょう。
他にもノミ取り用コーム・顔用・腹用・背中用とありますが、飼い主さんが使いやすいものを購入しましょう。
価格は、1000円~2000円くらいです。あとは、仕上げに獣毛ブラシですね。
2-4 ピンブラシ・スリッカーブラシ
毛玉用のブラシです。
ピンブラシは長毛猫用です。
スリッカーブラシは長毛猫~短毛猫用です。幅の広いブラシで毛玉を取ります。
2-5 猫のブラッシングの頻度
猫のブラッシング頻度は猫種類によっても変わりますが平均的には週1~2回。長毛猫は、特に毛が多いので各部位を確認しながら、丁寧に行ないましょう。
3 猫のブラッシングの抜け毛対策
3-1 抜け毛の換毛期
春の3月と冬の11月ごろですね。この時期はブラッシング頻度を増やすといいでしょう。季節の変わり目が抜け毛にとってもっとも出やすいですね。
3-2 抜け毛を取る頻度・回数
長毛猫は、毎日、朝・晩2回手が空いている時に抜け毛を取ってあげましょう。短毛猫は、週で考えると2~3回です。
3-2 抜け毛用ブラシ
抜け毛用ブラシのフーリーとファーミネーターです。
きめの細かい毛から抜け毛までガバっと取れます。しかも、力をかける必要もないので楽に毛を取ることができます。性能は、両方ともあまり差がありません。
フーリーは、値段的に高くて5000円~。作りがしっかりとしているので、長い目でみたらお買い得かもしれません。
ファーミネーターの価格は、2000円以下です。
3-3 お風呂とシャワーで
ブラッシングでは、とても追いつけないと思ったら、お風呂に入れるか・シャワーで抜け毛を洗い流すかですね。お風呂を嫌がる猫でしたら、濡れたタオルで拭きとりましょう。
ただし、お風呂やシャンプーのやり過ぎには気を付けてくださいね。もともと、猫は水が嫌いです。ストレスを持ってしまい、毛が抜け過ぎと禿る可能性が出てきます。
3-4 猫の抜け毛の処理
猫の抜け毛がたくさん出ますので、処理が大変です。捨てるのもいいですが、猫毛フェルトで、抜け毛でフェルト人形を作るのはおススメです!
初めは、猫毛ボールから作ると猫のおもちゃとして再利用ができます。結構人気がありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
4 猫のブラッシングの静電気対策
4-1 静電気はいつ起こりやすいか
静電気は、冬の乾燥時に起こりやすいです。ブラッシングは、すくなからず摩擦が起きていますので、乾燥時期は気をつけたいものです。
4-2 静電気対策
静電気対策の、一番の決め手はやはり湿り気ですね。
猫に軽く霧吹きをかけて、ブラッシングをする。手に無香料のハンドクリームをつけて摩擦を抑えます。
また、濡れたタオルで猫の毛を湿らせることですね。
部屋に加湿器を置きます。特に冬の乾燥は湿度35%以下でなりやすいです。したがって、加湿器の設定湿度を50%~60%にします。
まとめ
猫のブラッシングは、猫が嫌がる場合は強引にやらないでくださいね。
嫌がれないためにも、普段から猫を手で優しく撫でてあげたりして、スキンシップをとるようにしましょう。
また、ブラシの扱い方をマスターし、抜け毛と静電気対策もしっかりとした上で行っていきましょう!