猫を飼っていると鼻が湿っていることに気づくかと思います。
なぜ猫の鼻は湿っているのでしょうか?
猫は自分で鼻をぺロペロと舐めていますよね。
時折猫の鼻が乾いていることがあるのですが何か病気でしょうか。
猫の鼻がしめっている理由と、乾燥ひび割れの原因と対策について解説します。
1 猫の鼻がしめっている理由とは?
猫の鼻は睡眠中や起きたばかりのときは、乾燥しています。
しめっているときは、猫が元気に動いているときです。鼻がなぜしめっているのかというと、鼻の中の分泌液が出てきているからです。
匂い情報
驚くことに、鼻がしめっているとたくさんの匂い情報が鼻へと入っていきます。
人間よりもはるかに嗅覚のいい猫にとって匂い情報は必要不可欠です。
人間の10万倍も猫の嗅覚はあるそうです。
10万倍とは想像がつかないです!
嗅覚を頼りに食べ物が食べられるものかどうかを確認したり、外敵の居場所を知るツールにも使われています。猫のコミュニケーションツールにも嗅覚が活躍しています。
温度センサー
また、温度センサーとしても猫の鼻は優秀です。
0.5℃という温度変化にも気づくことができます。
猫の鼻は、唯一体の中で温度に敏感な部位です。
皮膚も舌も鈍感で、暑さをあまり感じていないのは猫の体が鈍感だからともいわれています。しかし鼻のセンサーを使うことで、夏は涼しい場所、冬は太陽が当たる暖かい場所にいきお昼寝している姿をみることができます。
2 猫の鼻が乾いている原因は病気?
2-1鼻腺の詰まりによるもの
鼻が乾いていると同時に涙で目がウルウルとしていたら鼻腺の詰まりが考えられます。
鼻腺と涙腺により鼻の分泌液は作られます。
鼻腺が詰まると、代わりに涙腺が活発に動くので涙がたくさん出てきます。
ひどい場合は病院で検査を受けることになります。
2-2 発熱、脱水症状によるもの
熱や脱水症状になると、鼻先が乾燥します。水を飲ませても変わらずに鼻先が乾燥していたら病院へ急ぎましょう。
2-3加齢
いつも乾いてるときは加齢だからということもあります。猫の状態をしっかり確認してみるといいでしょう。
3 乾燥ひび割れの対策
猫の鼻のお手入れが乾燥ひび割れ対策に有効です。
人間は、鼻水がたまると鼻をかみ鼻水を出します。しかし猫は猫自身で鼻水や鼻くそを出すことができません。
鼻がつまると、猫の嗅覚センサーもダウンしてしまいます。
そのためにお手入れが必要となります。
3-1準備するもの
ガーゼ、コットンのどちらかを準備します。
水やぬるま湯にひたして水気をきります。
綿棒は間違えて突いてしまうと危険なので鼻のお手入れに使用する場合は細心の注意をしてください。お手入れが嫌な猫の場合は暴れる可能性もあります。
ガーゼやコットンなら安全です。
3-2お手入れの方法
猫の頭が動かないようにしっかりとつかみ、鼻の周りや、鼻の穴を拭きます。
鼻水はちゃんと拭きましょう。
鼻くそをとるのは意外に難しくて、取っているときに鼻の中に入りこんだら取るのはやめた方がいいですね。
猫の鼻の溝も忘れずにお手入れしましょう。
コットンの先を溝に沿い拭いてあげてください。猫が穏やかに過ごしている時間がいいですね。
4 まとめ
猫の鼻は体調を知る重要なバロメーターです。
匂いをかぐ(人間の10万倍)
温度を感じる
猫の鼻には重要な役割があります。
普段から鼻の湿り具合を把握しておきましょう。なんかいつもよりも乾燥していると感じたらどこか調子が悪くないかチェックしてあげましょう。
猫用のクリームを塗ってあげたり、水に濡らしたガーゼで鼻を優しく拭いてあげながら濡らしてあげてくださいね。
それでも鼻がずっと乾燥しているようでしたら病気の可能性が高いです。餌やウンチなども確認してみて元気がないようでしたら病院に連れていってあげましょう。
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