猫も人と同じく花粉症に悩まされているそうです。
毎年花粉の酷い時期になると憂うつになるのは花粉症もちの猫も一緒。
そんな辛い花粉症は何が原因なのか?
猫の花粉症はどんな症状を引き起こすのか?
そもそも花粉症になってしまったら通院や、薬の使用で完治することができるのか?
病院での治療費の目安と併せて紹介していきます。
①猫の花粉症の原因と時期は?
猫も人間と同じようにスギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉によって花粉症(アレルギー症状)を起こすことがあります。
花粉は一年間を通して飛散していますが、特に春先の3月頃、秋にかけての9月頃をピークに多く飛散します。
花粉ピーク時は猫ちゃんも体調変化が起こりやすいため、気を配ることが大切です。
なかでもブタクサは道端や畑などいたるところに生えているため花粉症を発症しやすくなってるんです。
キク科の一年草。北米原産の帰化植物で各地の路傍などにはえる。茎は高さ30〜100cm。葉は2〜3回羽状に裂ける。雌雄同株。8〜9月,小さな黄色の頭花を開く。雄花は茎頂に長い穂状につき,雌花は雄花穂の下部に腋生するが少数で目立たない。
②猫の花粉症の症状は?
くしゃみ、鼻水、目の腫れ、皮膚のかゆみ、発疹、炎症などが引き起こされます。中でも特に多いのが皮膚のかゆみです。
酷いと毛繕いをし過ぎて毛が薄くなる、外耳炎、皮膚炎を引き起こし食欲がなくなることもあります。
そのほか猫風邪や感染症など花粉症と似たような症状が出る病気もあります。
それぞれ対処方法が異なるため「花粉症かな?」と感じたら、一度病院で診察や検査を受けることをおすすめします。
③猫の花粉症を治すには?
☆知っておきたいこと
アレルギー体質があるといつか花粉症になってしまう可能性が誰しもあります。
また、猫にとって花粉症の検査は確実なものでもありません。
完治するのがとても難しく体質レベルでの治療が必要で、長く付き合うことを余儀なくされる病気です。
そのため「治療は予防」から大切であることがお分かりいただけたと思います。
☆環境
花粉の影響を受けにくくする環境を整えるには、まず花粉をカットすることを考えます。
そのほか免疫力を整えることによって病気を予防するのも有効な手段です。
睡眠をしっかりとる、適度な運動をする、ストレス発散することが病気予防に良いです。
☆食事
バランスの良い食事は「腸内環境を整え、免疫力を高める」ことができ病気にかかりにくい体質作りに繋がります。
「食事による健康維持が何よりも大切である」といった風潮も強く、質が高く栄養バランスがよく考えられているキャットフードも多く市販されています。
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また抗ヒスタミン剤と併用することで花粉症の代表的な症状である「痒み」に対処できる成分もあるようです。
☆猫の花粉症薬
抗ヒスタミン剤は痒み、くしゃみ、鼻水などに効く薬となっています。
ステロイド剤も似たようなものですが、いわゆるホルモン剤であり長期間使うのには適しません。
人間の場合ステロイド剤は年1回程、抗ヒスタミン剤は3~12回の注射でこの治療薬を活用するようですね。
ただしいずれも症状を緩和するために使用されます。
花粉症は余程酷くない限り断定が難しい病気です。
そのため上に挙げた薬以外で症状に合わせた薬がそれぞれ処方されるでしょう。
☆その他の治療方法
花粉症の根本的な治療目的で行う脱感作療法があります。
減感作療法(アレルゲン免疫療法)とは、花粉などのアレルゲンのエキスを少しずつ注射することでアレルゲンに体を慣れさせる治療方法です。
長期間治療が必要な方法となります。
根本的に治療するメリットと治療にかかる期間、治療費を見比べて検討したい方法ですね。
④猫の花粉症、病院での治療は?
☆診療費の目安
・初診料:1,200~2,000円
・再診料:600~1,000円
・検査料:1,000~5,000円(初回は10000円ほどになる可能性もある)
※そのほか行う対処によって費用が発生する
☆保険は適用される?
減感作療法などの代替医療は保険の適用外である場合が多いようです。
人間も保険適用されましたし、猫も適用してほしいところです。
病気治療として通院費などの医療費は適用されることが考えられますが、減感作療法含め、ご契約の保険会社及びご契約を検討されている保険会社へしっかり確認を取っておくのが良いでしょう。
⑤まとめ
花粉症の原因、対処方法は人間と似て長く付き合うことになる病気であることを知っていただけたかと思います。
病院で花粉症以外の病気が発症していないことを調べて対処するのはもちろん、予防や治療をしっかりと行っていきたいですね。