日本ではあまりお目にかからないベンガルにそっくりなカリフォルニアスパングルドという猫をご存知でしょうか?
カリフォルニアスパングルドとベンガルの違いや性格、飼い方、値段などまとめてみました。
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— 世界のにゃんたま。@相互フォロー100% (@makoba0305) April 29, 2016
目次
①カリフォルニアスパングルドの歴史と特徴
1980年代に品種登録されたカリフォルニアスパングルド、その誕生には深い理由があります。
1971年、脚本家であるアメリカのポールアーノルド・ケイシー・ジュニアという男性が小説の取材としてアフリカのタンザニアに訪れた時でした。タンザニアでは毛皮を取るためにレパードやヤマネコの狩猟が行われていました。
人間の勝手な事情で狩猟され数が少なくなっているレパードやヤマネコをみてカリフォルニアスパングルド氏は自分に何ができるか考えました。
そしてアメリカに帰国すると10年以上かけて「アビシニアン」「アメリカンショートヘア」「ブリティッシュショートヘア」などを交配させレパードやヤマネコの斑点模様(スパングル)の被毛そっくりな猫「カリフォルニアスパングルド」を生み出したのです。
なぜそっくりな品種を作り出したのか、それはペットとして飼われているような動物を殺し被毛を取ることに罪悪感を持たせ狩猟の数を減らそうという考えだったのです。
なかなかこんな考えを思いつく人はいないと思います。
特徴
最大の特徴はやはり体の斑点模様(スパングル)です。
その斑点模様(スパングル)には色々な形があり円形、楕円形、三角形の模様が登録されています。
被毛の色は9種類あり、ブロンズ(青銅色)、ゴールド、青、茶、グレー、赤、黒、シルバー、白になります。
被毛の長さは短毛種のみになります。
性格
懐きやすく人にも他の動物とも仲良くできる性格で多頭飼いや小さな子供がいる家庭でも安心して飼える品種です。
遊ぶことも大好きで飛び跳ねるように遊びます。
②カリフォルニアスパングルドとは、ベンガルとの違い
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よく似た品種でベンガルという猫がいますがその違いは「血」です。野性的な部分がどれ位残っているかの違いですね。
ベンガルには野生の血が混ざっており暮らしていく中でまれに野性的な行動に出ることがあります。
カリフォルニアスパングルドは野性的に見えますが大人しくペットとしては飼いやすい猫になります。
③カリフォルニアスパングルドの飼い方
短毛種なので1週間に1回ブラッシングを行えば美しさが保たれます。飛び跳ねるように遊ぶので広いスペースの確保やキャットタワーを置くことをおススメします。
飼うと一番びっくりするのが、カリフォルニアスパングルドの睡眠時間の長さですね。なんと1日15~16時間とよく寝る猫です。
昼間も寝ていることがあるので無理に起こしたりしないで上げてくださいね。
注意してほしい点はマンションなどで飼う場合、飛び跳ねる習性があるため、策をしていないベランダには絶対出さないでください。勢いよく飛び降りて怪我をしたり死んでしまう可能性があります。
④カリフォルニアスパングルドの平均体重と平均寿命
一般的な猫の平均体重は、成体で3.6~4.5kgですが、カリフォルニアスパングルドは3.6~6.8kgと見た目は細いですが筋肉質なので一般的な猫よりも重くなります。
カリフォルニアスパングルドの平均寿命は9~16年と振り幅は大きいですが一般的な猫よりも長い寿命になることもあります。
病気になりやすい猫ではありませんが体調が悪いと被毛に現れやすい品種です。日頃の被毛の状態を観察することも長寿の秘訣だと思います。
⑤カリフォルニアスパングルドの値段
日本では取り扱っている店舗やブリーダーはほとんど存在していません。
その為ブリーダーから輸入してもらい購入する形になると思います。
海外での販売価格は$ 800と$ 2,500( 8万円~25万円)で実際にはそれ以上かかると考えておくと良いと思います。
⑥まとめ
絶滅しそうな動物のために新しい品種を作り出すなんて普通ならそうそう思い付かつかないですよね。
ほとんどの品種は人の好みのために生まれてきた中、自然環境への訴えとして生まれたカリフォルニアスパングルドは他の品種とは違い別格のものになるんだろうなと思います。
この品種の誕生で実際に狩猟が減ったのかはまだ定かではありませんが行動することに意味があるのでしょう。
実際に効果が現れてむやみな殺生がなくなるといいですね。