猫が飲む水について何も配慮していない飼い主さんもおられます。
あまり神経質にならなくてもいいですが、最低限のことは知っておきましょう。
一言に「水」と言っても色々な種類の「水」があります。
原発問題もあるし水道水で大丈夫なのか?
ミネラルウオーターなら何でもいいのか?
初めて猫を飼う方は、どんな水を与えてどのくらい飲めば良いのか全く分からないと思います。
猫と水の関係についてまとめました。
猫を飼い続けている方も再確認として読んで欲しいと思います。
猫に適した水の種類は?水道水
水にも様々な種類があります。
・水道水
・ミネラルウォーター
・浄水器の水
・ウォーターサーバー
基本、どの水を与えても基本的にOKです。
どうしても原発問題で水道水は飲ませたくないという方はミネラルウオーターにしましょう。
重要なのは水質になります。
安易にミネラルウオーターを与えるのは危険ですから注意しましょう!
常に新鮮な水を与える
ペットボトルのミネラルウォーターを与える場合は、開封して日が経っているものは控えたほうが良いと思います。
「硬水」を与えないようにする
「硬水」は、カルシウムとマグネシウムの濃度が他の水よりも多く含まれています。
カルシウムとマグネシウムは過剰に摂取することにより「尿路結石」「膀胱結石」になることがあります。
ミネラルウォーターを与える場合は「軟水」を与えるようにして下さい。
水道水を与える時にカルキ臭が気になる方は一度煮沸してから与えてみて下さい。
水を飲む量、水の温度は?
水の量
1日の摂取量の目安は、体重1㎏あたり60~70mlです。
<目安>
3kg→190ml
4kg→240ml
5kg→280ml
6kg→320ml
水の温度
温度は猫の体温と同じくらいの37~38度が最適と言われています。
冷たい水の場合は、お鍋で沸かすか電子レンジで温めてから冷ましてあげると良いです。
ですが常温の水を与えている家庭のほうが多く、猫が飲んでくれるならあまり気にしなくても良いと思います。
猫が水を飲み過ぎている
体重1㎏あたり90ml前後の水を飲むようになると飲み過ぎとなります。
飲み過ぎの場合病気の可能性があります。
考えられる病気
・腎不全
・糖尿病
・糸球体腎炎
・子宮蓄膿症
・クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
・甲状腺機能亢進症
・肝炎(胆管炎・胆管肝炎・肝硬変)
・猫白血病ウイルス感染症
・アミロドーシス
・尿崩症
・下部尿路感染症
また、飲み過ぎによる尿量の増加と下痢が共通して起こります。
初期症状として水の飲み過ぎが表れるため異常を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
猫が水を飲まない
逆に、猫が水を飲まない場合について説明します。
1日に必要な水分量を摂れていないと脱水症状を起こし、泌尿器系の病気になる可能性があります。
猫の首・背中の皮膚を軽くつまんでから離しても皮膚がすぐに戻らない場合は脱水が進んでいるので注意してください。
水を飲まない時に考えられる原因
・ストレス
・容器・場所が気に入らない
・体調不良
・口周りに怪我をしている
猫エイズにかかっていると水も飲めなくなってきます。
人間と一緒で、水を飲めなくなるというのはかなり危険な状態になりますのですぐに病院に連れていきましょう。
水を飲まない時の対処法
・エサに水を足す
・水飲み場を増やす
・水の器を変えてみる
・スポイトやシリンジで与える
・水の器を洗剤で洗わない
・ささみのゆで汁を与える
どうしても猫が水を飲まない状態で脱水症状がみられる場合は病院に行きましょう。
口からの投与、点滴、皮下注射などで脱水を治します。
まとめ
猫のご飯を気にする方はたくさんいると思いますが、水の種類や飲む量まで気にする方は少ないと思います。
「たかが水」と思って軽視してしまうと、様々な病気を引き起こす可能性があります。
ご飯と同じく直接体に取り入れる物なので、それぞれの猫に合った水そして量を与えてあげて下さい。
これも猫の健康の秘訣だと思います。