初めて猫を飼う人や、今まで予防接種を受けさせたことがない方は、まず予防接種は本当にしないといけないのかを考えると思います。
もちろん費用もかかるので、迷われると思います。
予防接種は飼い主としての義務ではありません。
接種をやならなかったとしても法律違反で捕まることはありません。
猫ちゃんのことを考えてあげること。
あとは猫同士のことご近所のこと、猫全体のことを考えながら判断しましょう。
接種する際、その時期や料金、副作用など全てを理解した上で接種する事を決めて下さいね。
予防接種の義務
上記でも書いた通り、猫の予防接種は義務化されていません。
接種することは全て飼い主の判断に委ねられます。
しかし室内飼いであっても人がどこかでウイルスを拾ってくる、病院に行って拾ってくるなどの可能性があります。
義務はありませんが大切な猫に長生きしてもらうため、個人的には予防接種は進んで受けに行くことをお勧めします。
予防接種の時期
◇子猫の場合(~1歳)
生後7日~10日までに母猫から与えられる初乳を飲むと抵抗力をもらいます(移行抗体)。
これにより、初乳を「飲んだ」「飲んでいない」で接種時期が違ってきます。
初乳を「飲んだ」子猫
1回目 生後8週目(移行抗体がここで切れます)
2回目 生後12週目
初乳を「飲んでない」子猫
1回目 生後4週目
2回目 生後8週目
3回目 生後12週目
野生の子猫の場合は初乳を飲んだのか確認できない為、病院の先生と相談して接種するか決めてください。
ブリーダーやペットショップから迎えた子猫は初乳を飲んで、1回目のワクチンを接種済みの子が多いと思います。
それでも、念のため最初に初乳と予防接種の確認をしてからお迎えすることをお勧めします。
◇成猫の場合(1歳~)
混合ワクチンも追加接種も基本的に1年に1回です。
予防接種の種類
◇3種混合ワクチン(コアワクチン)
「猫ウイルス性鼻気管支炎」「猫カシリウイルス感染症」「猫汎白血球減少症」
→ 3,500円~6,000円程度
◇4種混合ワクチン
3種混合ワクチンに加え、「猫白血病ウイルス感染症」が予防できます。
→ 4,500円~7,000円程度
◇5種混合ワクチン
4種混合に加え、「猫クラミジア感染症」が予防できます。
→ 5,500円~7,500円程度
◇7種混合ワクチン
5種混合に加え、「猫カシリウイルス感染症」の他2種類のウイルスを予防できます。
→ 7,500円~8,000円程度
◇単体ワクチン
猫免疫不全ウイルス感染症は現在単体のみでの接種しか行われておりません。
混合ワクチンと組み合わせて接種します。
→ 2,500円~4,000円程度
副作用について
ワクチン接種では、毒性を抜いた病原体を体内に入れるのですが猫の体にとっては「異物」なので、稀にですが副作用がみられることがあります。
人間と同じですね。
なので、それほど神経質になることはありません。
あわない場合、副作用が出た場合は速やかに病院の先生に相談しましょう。
接種する前は、猫の健康状態・妊娠していないかを必ず確認してください。
同じ個所に打ち続けると炎症が起きる場合があるため、できれば前回接種した箇所以外のところに打ってもらうことをお勧めします。
副作用病状
副作用の症状として、発熱・食欲不振・下痢・嘔吐・不規則な呼吸・顔の腫れ・よだれ・ぐったりする・倒れる・アナフィラキシー反応などがあります。
病院で治療がいらないものもありますが、すぐに処置をしてもらわないと命に関わることもあります。
・予防接種をした直後から~24時間はいつもより猫の状態を観察して下さい。
・なるべく午前中に接種して、何かあってもすぐ病院に行けるようにして下さい。
まとめ
世の中には、ワクチンを全く接種していない家庭も多く存在します。
副作用が怖くて予防接種をためらう方もいると思います。
ワクチンで全ての病気を予防することは難しいです。
しかし接種しておけば防げた病気にかかり、きちんとした治療法もなく、徐々に病気に蝕まれ辛い思いをさせて亡くなってしまってからでは遅いのです。
予防接種という名前通り「予防」の為のものです。
今、健康であっても将来何があるかは誰にも分かりません。
義務ではありませんが大切な猫のために出来る限りのことをするのが飼い主の使命なのかなとも思います。
どうしても不安な時は、病院で先生としっかり相談した上で接種をするかどうかを決めましょう。
大切な猫の健康をいつまでも守ってあげて下さい。
コメント
いま4さいになる猫がいるんですが、ワクチンするの大丈夫でしょうか?
大丈夫だと思いますが、必ず病院の先生に年齢をお伝えくださいね!