猫を見ているといろんな動作をしますね。特に、猫のひげの動きは変化自在です。
ひげで猫の感情や気持ちを読み取れれば、さらに、猫ちゃんと仲良くなれます。
では、猫の髭の方向や動き方から気持ちや感情を読み取る方法を解説していきたいと思います。
1 猫のひげの役割
1-1 猫のひげは器官
ひげは、触毛と言われる器官で人間にはないものです。
猫の顔を見てみるとわかりますが、鼻の周り以外にも、口元や頬・まゆげあたりに太い毛を何本か見ることがあります。これが、触毛と言われるものです。
1-2 方向感覚・平衡感覚を維持する
猫は冒険心が強く、特に狭いところが大好きです。ベッドの下や押入れの中に入ったりします。実はひげを使って自分の好きな場所がどこにあるのかを調べているのです。
また、細長いブロックをわたるために、ひげが平衡感覚の役割をします。ひげがなければ、バランスを崩しブロック塀から落ちてしまいます。
1-3 ヒゲで空気の流れを感知し判断する
猫のひげは、センサーのようなものです。
例えば、暗がりでの歩行ではひげで行く先を確認しながら、空気の流れを感知していきます。
空気が流れていないのであれば、そこは壁など障害物があるというふうに判断するわけです。
1-4 猫の気持ちを表している
猫のひげは、いろいろな方向へ動きます。それによって猫の気持ちを表現しています。ひげの動き方や方向の意味が分れば、猫の気持ちを理解できますね。
1-5 猫のひげの本数
猫のひげは、顔全体のところどころに生えています。
1匹あたりの本数は5本~60本くらいあるそうです。
ただし、猫のひげの本数は年齢によって変わっていきます。若い猫は多く、年を取るごとに少なくなり、短くなります。感知する能力も落ちてきます。
また、発情をしているオス猫は、喧嘩でひげを切られたり折れたりして変化します。若いオス猫も当てはまりますね。メス猫の場合は、喧嘩などはあまりないようですから、抜け毛程度だと思います。
2 猫のひげで気持ちや感情を読み取る
2-1 満足している時
満足している時、猫のひげの方向は頬の内側に引っ付く感じになります。
食事後のお腹いっぱい感で満足している状態の髭の方向を確認してみてくださいね。
2-2 うれしい時
うれしい時、猫のひげの方向はピーンと10時10分の角度で立っています。
遊んだり、撫でてあげたりしたあとはひげを確認してみるといいですね。因みにひげとしっぽを立てて、こちらに向かってきたら、遊んでほしいというサインです。
2-3 緊張・警戒している時
緊張・警戒している時、猫のひげの方向は手の平を広げるような形です。
緊張または警戒を解くために、ひげを広げて周りの情報をいち早く取り入れるのです。
2-4 リラックス・退屈している時
リラックス・退屈している時、猫のひげの方向は無意識に力なく下へとダラ~ンと垂れてきます。眠るわけでもなく、ただ何もすることがない状態です。
2-5 威嚇・怒っている時
威嚇・怒っている時、猫のひげの方向は全面的に前と押し出します。
腰はやや引き気味で、耳やしっぽをピーンと立てます。しまいには、「シャー」「フー」など威嚇する声を出します。
3 猫のひげの注意点
3-1 猫のひげを意味なく切ってはいけない
猫のひげは、役割を持った器官です。生きていくための生命線です。
もし猫のひげを誤って切った場合、方向感覚や平衡感覚を失ってしまう可能性があります。
猫本来の身のこなしが悪くなり、しかもまともの歩けない状態にもなりかねません。生活にも支障が出てきます。障害物を察知できず、遊びもままなりません。しまいには、動けなくなり運動不足へ発展し、ストレスをためてしまう恐れがあります。
猫のひげが1本だけ長いなとか綺麗にそろえてあげようと思わないことです。
猫のひげを切る行為は、猫にとっては死活問題でなので絶対にやめましょう!
3-2 猫のひげが抜けたものは
毛といっしょで猫のひげも自然と抜けます。ひげが抜けたといって心配することはありません。また新しいひげが生えてきます。
まれに、ひげが伸びてこないことがあります。高タンパク質の食事をしっかりと与えているにもかかわらず、ひげが伸びてないなと思ったら病気の可能性があります。気になるのでしたら動物病院へ連れて行きましょう。
3-3 猫のひげを保管する
猫のひげを持っていると厄除けや金運アップといったご利益があるそうです。また、抜けたひげがあまりにも立派なものだったので保管している飼い主さんがいるそうです。
お守り袋に入れて身につける、透明なビンにひげと毛で作った猫ボールを入れて置物にします。因みに猫ひげの保管専用の桐ケースが販売されています。
猫のひげをお守りにすると金運効果アップ?財布に入れるとご利益?
まとめ
猫のひげは、日常生活にはかかせないものです。
このように、猫のひげはただの毛ではなく気持ちや感情、周囲を察知するための重要な役割を持っています。ひげの方向や動き方をしっかりと把握するのも、猫との信頼関係を築く上で大切です。
全部の猫が当てはまるわけではありませんが、猫の気持ちを理解するためのひとつの参考としてくださいね。