成猫になったら去勢手術をした方が良いと言われるけれど、それって本当にいいこと?
猫去勢手術とは、オス猫の不妊手術のことをいいます。
去勢手術は行う必要があるのか?
行う場合の費用や時期の目安とは?去勢手術は動物虐待にはならないのか?など気になる疑問について解説していきます。
①猫去勢手術の費用や時期は?
☆費用目安
¥15,000円~(東京都の場合)
(※検査、手術費、入院費込の場合、そうでない場合があるためしっかり確認しましょう)。
☆適切な手術時期
・スプレー等迷惑行動を防ぐなら、性成熟する前が良いとされます。
だいたい6か月頃を目安にすると良いでしょう(※ただし成長には個体差があるため、動物病院で診断を受けることが大切です)。
②去勢手術を行う必要があるの?メリットは?
・マーキング(強烈な臭いのするおしっこ)を防げる
衣類や家具にマーキングされてしまうとなかなか臭いが落ちず、人間側がストレスになりやすい要因です。
お互い気持ち良く共存するために、マーキングを防ぐのは必須だと言えるのではないでしょうか。
・家出を防げる
性成熟すると、自分の子供を多く残そうとする本能からメスを求めて家出をする頻度が高まります。最悪の場合、家出をして帰ってこないことも。
外に出てしまうと同じくメスを求める野良のオス猫とケンカし怪我をする危険性が高くなります。病気になったり、最悪の場合命を落としてしまうこともあるかもしれません。
また、野良のメス猫、飼育されているメス猫に子供を作ってしまうため不幸な子猫を増やすことへ加担してしまいます。
猫の安全を守ることはもちろん、不幸な子猫を増やさないことができます。
・病気を防げる
前立腺や精巣の病気を防ぐことができます。
・寿命が3年伸びる
発情からくるストレス、病気リスクを減らすことができるため去勢していない猫より長く生きるといった話もあります。
関連記事:猫発情で鳴き声がうるさい?避妊去勢手術の時期や費用は?
③去勢手術は動物虐待?私の意見
あちこちで色々な論争が繰り広げられている問題ですが、考え方によってはどちら(手術してもしなくても)も虐待になりえるのは確かかもしれません。
でもあえて言うなら私は虐待とは思えません。
手術をすれば、必要のないメス争いの本能から解放され、病気リスクも減り、一生穏やかに過ごすことができます。
誰かに迷惑をかける事もなく、当人も苦しむことがないならそれでいいと思います。
100%ストレスが減るということではありませんが。
人間社会の中で生きるためには、自由気ままに奔放に生きるということはできませんよね。
食べるものも、生きる場所も無限ではありません。
自由気ままに猫が増えれば、猫を駆除しないといけなくなるかもしれません。
結果的に不幸な猫を増やさないために行う去勢手術は、虐待とは言えないのではないでしょうか。
以前にこの記事 猫の爪手術の費用は?抜爪手術は虐待で賛成か反対か?で書いたのですが、爪手術でも同じような動物虐待の議論があります。ただ、個人的には爪手術は少し可愛そうかなと思ってしまいますね。
やっぱり個人的感情論になるので難しい議論です。
④まとめ
飼い猫の去勢手術を行うかどうかは、自分の子供(猫)の責任をどこまで見るか?を考えてどうするか検討するのが良いのではないでしょうか?
野良猫の手術については、自分の住む地域で野良猫同士が平和に暮らしていけるようになると考えれば悪いことではないと思いますね!