猫の後をついて行ったら「観念した！」とばかりに猫が寝転がってお腹を見せた、猫が酔っぱらいのようにお腹を上に向けて寝ている、お腹を撫でると甘噛みされた、なんてことがよくあるかと思います。
そんな場合の猫の気持ちについて考えていきたいと思います。
①なぜ猫がお腹を見せるのか？
☆猫のお腹
猫にとってお腹は急所です。
内臓が詰まっている大事な場所であるにも関わらず、骨に覆われていない無防備な場所です。
そんなお腹を出して、仰向けのポーズでいることは、何かあった際に即座に起き上がれず野生であればとても危険な状態です。
☆猫がお腹を見せて寝る理由
理由として「遊んでほしい！(要求)」、「(お腹を見せた相手を)とても信頼しているよ！」、「ここはとても安心できる場所だ！」、「気分転換したい、気持ちを落ち着けたい」、「暑すぎる！」といった猫の気持ちが考えられます。
１つ１つ見ていきましょう！
・要求
飼い主が見ていたら、近くに居たら、突然ころんと寝転がった、しっぽを振ったり、見つめてくるという場合は「遊んでほしい」などの要求の気持ちがあることが考えられます。
・信頼
安心できる場所で仰向けで寝ている、撫でていたらお腹を見せた、といった場合は飼い主や安心できる場所への「信頼」の気持ちが強いのかもしれません。
・気分転換
一人で突然寝転がり、背伸びをしている、背中をこすりつけている、といった場合などは、なんとなく自分の世界に入り込んでいる様子や、気分転換、リラックスしたいという気持ちがあるのかもしれません。
・暑い
室内の温度が適温ではない場合に、ぐったりしてお腹を見せることもあります。室内の適温は27～30度程、猫は寒さより暑さの方が苦手です。
②猫に突然噛まれてしまうのはなぜか？
愛撫誘発性攻撃行動(Petting-induced aggression)といった猫の習性が影響していることが考えられます。
悪気があったり、噛み癖があるという訳ではなく、自分の身を守るために反射的に起こしてしまう行動(撫でられていたら、嫌いな爪切り、もしくは〇〇～に遭ったという経験のため)であったり、しつこく触れて嫌になった、などその時の猫の気持ち次第で起こりうることも考えられる行動だからです。
また、猫なだけに気まぐれな場合もあるでしょう。甘噛みしてくれている時はカワイイですね。本気でガブッとだけ噛まれないようにしてくださいね。
③猫を撫でる時に気を付けたいこと
☆撫でる時間
撫でている最中に猫が出す変化を見逃さないようにしましょう。
しっぽを振り始めたり、耳を寝かせる、などの変化が見られた場合、撫でられることに対しもう充分（嫌がっている）だと考えています。
飼い猫が心地よいと感じる時間の分だけ触らせてもらい、しつこく構い続けることはやめましょう。
☆撫で方
警戒心を抱かせない触れ方を心がけましょう。
人間の指の腹で優しく触れることは、猫自身が毛繕いする舌の感覚と似ています。
猫が好む、普段毛繕いし難い場所や、顎、頭、額、首回り、背中などををやさしくそっと撫でてあげてください。
また、猫の触れられるのが苦手な場所は、後ろ足、しっぽ、前足、お腹となっていますが、個体にもよりますので、飼い猫が嫌がる場合には触れないようにするのが良いでしょう。
☆健康管理
猫の体に触れたり、様子を見ることで健康管理を行うことができます。
触れた際に痛がることはないか、腫れたり膨れたり体形変化の様子がないか、お腹がグルグル、ゴロゴロと鳴る様子はないか、毛艶はどうかなどチェックしてあげるのか良いでしょう。
もし何らかの異常が見られる場合は、早めに病院の診察受けましょう。
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④まとめ
猫が常に自分の側でお腹を見せて寝ていたら、その信頼感、微笑ましい光景からとても幸せを感じることでしょう。
信頼関係があればこれくらい触っても大丈夫ですね＾＾
猫からの信頼を得られるような、猫への触れ方、関わり方を考えながら猫との時間を一緒に過ごしていきたいですね。
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