今まで元気に過ごしていたのに、猫が突然死してしまう場合があります。
急なお別れはやりきれないです。
猫の突然死をもたらす原因は何なのでしょうか。
心臓発作とストレスの相関関係はあるのでしょうか。
急に命を落とさないように予防法や対策について解説していきます。
1 猫の突然死の原因は?
1-1心臓発作によるもの
兆候がなく突然死を起こした場合は、脳梗塞や心筋梗塞などの血管の病気が関係していることがあります。
ただ、脳梗塞や心筋梗塞は急にそのような病気になるのではなく、日々の不摂生や運動不足やストレスなどが溜まっていき、限界値を超えた場合に発症するのです。
肥満は、脳梗塞、心筋梗塞になりやすく注意が必要です。
心筋症も突然死の原因に多いと言われます。心筋症は検査をしないとかかっていることが分かりません。徐々に弱るのではなく、急激に元気がなくなる、呼吸が苦しくなる、たてなくなるといった症状が出ます。
1-2ストレスによるもの
猫は、ストレスも突然死の原因になりうると言われます。
猫のストレス信号にはこのようなものがあります。
・よく鳴く
・長時間にわたりグルーミングをする
・食事をとらなくなった、下痢や便秘を起こす。
猫のストレスは主に環境が原因だと言われます。
物音や周りの音に敏感で、人間が思っている以上に猫はストレスを感じています。
また、新しく家にきた猫や、猫が落ち着ける場所がない。トイレが汚なくて気にくわない、ごはんを食べていない、無理やり触られる。
猫が嫌がることをしていないか考えてあげましょう。
1-3ウィルス
猫汎白血球減少症、(パルボウィルス)に感染して突然死を引き起こします。
子猫の心臓にパルボウィルスが増えることで、心不全になり突然死します。パルボウィルスは、予防接種で防げますのでちゃんと接種してあげましょう。
1-4フィラリア
フィラリアは、犬の病気と思われがちですが、稀ではありますが猫にも感染します。
フィラリアが猫に感染するとフィラリアの死骸が肺動脈につまります。
このとき、猫の息が荒くなったり、空咳を何度もするようになります。
猫のフィラリアは発見が難しくて、死因が分からず突然死となってしまいます。
1-5 アレルギー
なにかでアレルギー反応が出てしまった場合や中毒を起こし、呼吸困難になり死亡することがあります。
アレルギー発症後に短時間で体中にアレルギー反応が出てアナフィラキシーという状態になります。
意識障害、血圧が下がることにより死に至ることをアナフィラキシーショックといいます。
猫にあげてはいけない食べ物や危険性は?好きな物と嫌いな物は何?
1-6 外傷
高いところから落ちて頭部を強打してしまい、脳内出血していて数日したら亡くなってしまうこともあります。
外に行く猫は家に帰ってきたら体をちゃんとチェックしてあげましょう。
1-7 植物
すずらん、トリカブト、ヒエンソウ、シギタリス、イヌホウズキ、ユリ、イチイ、チューリップ、チョウセンアサガオ、ニオイバンマツリ。
強心剤と呼ばれる心臓に影響をもたらす成分が入っています。
猫の命を奪ってしまう危険な植物です。
チューリップやすずらんは家庭でも栽培することがあるかと思います。猫がいる家庭では気を付けましょう。
2 猫の突然死の予防法
2-1心筋梗塞、脳梗塞の場合
普段の食事管理に気を付けましょう。肥満を防ぐことが大事です。
2-2ウィルスによる場合
定期的にワクチンを受けましょう。
2-3ストレスの場合
ストレスを与えないようにしましょう。まずは睡眠を妨げることはやめることですね。静かにくつろげる場所を確保してあげてください。
3 急変した場合の治療はどうする?
まずは安静にすることが大事です。静脈を確保して心臓の治療に必要な投薬をします。
呼吸困難をおこしている猫には酸素吸入をします。
血栓が動脈に詰まる、血栓が心臓でみられる場合は血液凝固を止める薬を使用し血栓を取り除きます。
足にできた血栓を取り除くため外科手術をすることもあります。
優先されるのは、心臓や呼吸器の治療となります。
4 緊急を要する場合の応急処置
4-1呼吸が弱いとき
横向きに寝かせて、口を大きく開ける。
舌を指でひっぱって、猫の呼吸と同じリズムで出し入れする。
4-2 人口呼吸
横向きで寝かせて、前脚を片手でつかんで、あとひとつの手で口を閉じる。猫の口をおおい、鼻から息を3秒間吹き込む。
猫が自分自身で息をし出すようになるまで続ける。
4-3 心臓マッサージ
横向きに寝かせて、両手で胸を左右から心臓を挟むように押して放す。これを繰り返して、1分間に30回圧迫を5回、人口呼吸を1回のペースで行います。
5 まとめ
猫がいきなり突然死してしまう悲しみは本当に辛く悲しいものです。
まだ息をしている場合は、落ち着いて心臓マッサージや人口呼吸で息をつなぎ、病院まで連れて行きましょう。
突然死は、いろいろな要因があるので猫にとってストレスがない生活を心がけてあげるようにしましょう。
猫が吐くのはストレスが原因? 毎日吐く頻度は多いと危険性が高くなる?