興奮して走り回る、大きな鳴き声を出す、あちこちにスプレーするなどトラブルが多い猫の発情期。
本人も辛ければ飼い主も辛い、解決するため避妊手術を考える方もいるかもしれません。
避妊手術を行う上で気になる猫の生理、発情期との関係についてまとめていきたいと思います!
①猫の生理と発情期との関係
☆生理や出血はある?
ズバリ!メス猫に生理はありません。
もし陰部から出血している場合は病気の可能性があります。
出血がある場合には早めに動物病院を受診しましょう。
☆猫にとっての生理とは?
メス猫は赤ちゃんの作り方が人間とは異なります。
人間が決まった周期で子供ができてもいいよう準備する(自然排卵される)のとは違い、メス猫は交尾することによってのみ排卵され子供を作ります。
そのため人間のように生理はなく、交尾をすれば90~100%の高確率で子供ができると言われています。
☆発情期とは?
メス猫に生理がないように、メス猫は交尾をするまで何度も卵胞を作ります。
排卵が起こらない場合は卵胞が消滅するまで発情期は続きます。
卵胞を作りいつ交尾があってもいいよう準備していると言えますね。
そのため発情期は交尾の準備が整っている期間のことを指します。
☆発情期か見分けるには?
オスもメスもそれぞれ発情期になると行う行動があります。
それらの行動の有無から発情期になっているかどうか判断ができます。
<オスの行動>
・スプレー(マーキング)をする。
・発情期の猫が近くにいることで発情期を迎える。
<メスの行動>
・落ち着きがなくなる。
・外に出たがる。
・少しずつ何度もおしっこをするようになる。
・大きな声で鳴き続ける。
・身体を人や物に擦り付ける、お尻を高く持ち上げる動作をする。
☆発情時期
・発情期(繁殖期間中):10~14日程
・非発情期(繁殖期間中):5~22日間
繁殖期間中に発情期と、非発情期を繰り返しています。
②猫の発情期中に行う避妊手術の疑問
☆発情期中に避妊手術はできる?行うとどうなる?
避妊手術を行うことは可能ですが、発情期中であるとリスクが伴います。
リスクとは子宮が活発になっているため出血が起こりやすい、血が止まりにくい、手術後に体調を崩しやすいといったことです。
猫の体を考えればなるべく適した時期を見計らって避妊手術を行いたいですね。
☆避妊手術に適した時期とは?
成長期が過ぎたころが適齢期です。成長期が過ぎたことを判断する目安として以下を参考にしてください。
・月齢:生後半年くらい。
・体重:2kg以上(体重の増加がなくなったら)。
・永久歯:乳歯が取れ永久歯が生えそろったら。
・出産後(すでに子供ができていた場合):子猫が乳離れしてからすぐ。
※乳離れは約5~6週間かかります。ただし子育て中であっても子供を作ることが可能なためオス猫を近づかせない、外に絶対に出さないなどの注意がとても重要になってきます。
③まとめ
生殖機能の特徴から、猫にとって生理はありません。
猫にとってほぼ1年中発情期があるのも納得の機能ですが、いくら種を残すためとはいっても体に大きな負担のかかる仕組みであるのは大変なことです。
後々のトラブルを避けるためにも、なるべく早めに避妊手術は行っておきたいですね。