猫を飼っていると別れの日は必ず訪れます。
飼い猫が死んだあとの処理はどうするのか、葬儀を行うまでの間にしなければならないことは何があるのでしょうか。
簡単な葬儀方法やペット葬儀全般についてお話ししていきます。
1 猫が死んだあとの死体の処理はどうする?
猫が自宅で息を引き取り、葬儀を行うまでの時間までにはやらないといけないことがいくつかあります。
猫の死体はそのままにしておくと体液などが流れてきます。
まずは遺体を安置する準備をしましょう。
1-1 猫の体を清める
まずは、濡れタオルで猫の体を優しく拭き毛並みも整えてあげましょう。
口、肛門からは体液が出てくることもありますが自然におこることなので怖がらずに拭いてください。
目を閉じ手足を胸の近くで折り曲げ、タオルで体を包み棺に入れます。2時間ほどで死後硬直は始まり、そうすると猫の体は動かなくなります。
体が伸びた体制だと棺に入らなくなるため丸い姿勢にするといいでしょう。
1-2 死体の腐敗を防ぐために
動物が死んだあとは、血液が流れず免疫力がないため微生物が繁殖し腐敗してしまいます。
腐敗を遅らせるために、室温を低くし腹部にドライアイスを当てましょう。
48時間までは腐敗は止められますがそれ以上は厳しいです。
2 猫の遺体を安置するために必要なもの
最低限、以下のものを準備しておきましょう。
・猫の体が入るサイズの段ボールやプラスチックケース、木箱など
・新聞紙
・バスタオル
・ペットシート
・ドライアイス、保冷材、氷
猫の体が入るサイズの段ボールやプラスチックケースを棺にします。
棺の一番下には新聞紙、ビニール袋を重ねて多めに敷きます。その上にドライアイス、保冷材、氷をスキマなく置きます。
さらに、新聞紙、ペットシート、バスタオルを敷き猫の死体を載せます。
棺は、涼しい場所に置き葬儀まで安置します。
写真を飾ったり、花や線香を添えましょう。
遊んでいたおもちゃなどを棺にいれるのもいいでしょう。
3 猫の簡単な葬儀法
台と布の上に猫の棺を置くことで祭壇ができます。写真やお手紙を置き、お線香を焚きます。
猫が好きだったおやつ、おもちゃ、使っていたタオルや毛布などを供えます。
祭壇前でご家族や、知人などと猫との思い出を語り合い猫をしのびましょう。
もし飼い主が猫ちゃんと一緒によく聞いていた曲などあれば流してあげるのもいいですね。
自宅でできる簡単な葬儀となります。
4 猫の葬儀方法
葬儀は予約制になっているところがほとんどなのでまずは予約を入れましょう。
葬儀方法は、火葬、土葬などが挙げられます。
現在では火葬が1番メジャーな方法となっています。
4-1 合同火葬
他のペットたちとの合同葬儀になります。
読経を行った後に火葬をします。
火葬や、お骨上げに飼い主が立ち会うことはできません。
自宅に遺骨を持っていくことはできませんので、遺骨が必要な方は個別葬儀を検討しましょう。
4-2 個別葬儀
ペットの骨を収骨したあと自宅に骨壺を持ち帰ります。
納骨もできます。
4-3 立ち合い葬儀
人間と変わらない火葬で値段は一番高くなります。お骨を拾い骨壺にいれて自宅に骨壺を持ち帰ります。
納骨もできます。
4-4 自宅葬
自宅まで移動火葬車が来てくれます。
葬儀から火葬まで行ってもらえるのでいつも散歩をしていたコースで火葬もでき人気が出ています。
業者によっては設備が整っておらず火葬時の煙や臭いでトラブルになった例もあり業者も選ぶさいには注意が必要です。
業者を見極めて依頼しましょう。
4-5 土葬
自宅の庭に埋める土葬は、最近ではマンションやアパートに住んでいる飼い主が多く難しくなってきています。
一軒家で庭がある場合にも掘り起こされないように深く掘り土葬しましょう。
家族をすぐ近くに感じられ、お墓に花をすぐ供えられます。
5 ペット葬儀の値段の例
サービス内容や地域により葬儀にかかる費用は変わります。
また体重によっても費用は変わります。
合同葬が、2万円~、個別葬、立ち合い葬の順で値段が上乗せされていきます。
必ずご自分で業者に葬儀内容、料金を問い合わせしてください。
6 まとめ
大好きな猫が死んでしまったら悲しくて寂しい気持ちでいっぱいになります。
しかし葬儀を行うことで気持ちに整理がつき猫も天国へと旅立てるかと思います。
お金を沢山かければいいというものではなくて、丁寧に弔いをしてあげることが大切です。あとは、経済事情に応じて葬儀を選んであげてくださいね。
猫との別れは辛いですが気持ちを切り替えて新しい生活を過ごしていきましょう。